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ブラウザがOSになる日が来た──「Puter」を3ヶ月使い倒してわかった、クラウザ時代の新しいコンピューティング体験!

第1章 はじめに:ある日の朝、PCを開かずに仕事が終わった話

 

 

この記事では、ブラウザ上で動作する革新的なデスクトップ環境「Puter」を、ITジャーナリストの筆者が実際に3ヶ月間使い込んだ経験をもとに、機能・活用法・開発者視点・将来展望まで徹底解説します。

2026年のある月曜日の朝のことです。

いつものように出勤してデスクに座りましたが、メインのWindowsマシンが起動しませんでした。

OSのアップデートが夜間に走ったらしく、ドライバの競合でブルースクリーンを吐き続けています。

修理に出せば最短でも数日かかります。

「今日は会議の資料を仕上げなきゃいけないのに……」

途方に暮れた私は、棚の奥に眠っていた古い8年落ちのノートPCを引っ張り出しました。

RAMは4GB、ストレージはHDDです。

「8年落ち」のノートPCで解決


正直、まともに動くか心配でしたが、とにかくブラウザさえ立ち上がれば、最近気になっていたあのサービスを試せます。

Chromeを開いて puter.com にアクセスしました。

5秒後には、まるでWindowsのような美しいデスクトップ画面が広がっていました。

ブラウザがOS「Puter」の画面


ファイルマネージャを開きます。

先週クラウド上に保存しておいた資料が、ちゃんとそこにあります。

内蔵のオフィスツール「ONLYOFFICE」でドキュメントファイルを開きます。

「ONLYOFFICE」でドキュメントを作成


編集します。

保存します。

ターミナルを立ち上げてスクリプトも走らせました。

午後3時、会議は無事に終わりました。

使ったのは、8年落ちのノートPC+ブラウザだけでした。

これが、私とPuterの出会いです。

あの日以来、私はPuterを使い倒してきました。

そして確信しています──「ブラウザの中にOSがある」という発想は、SFではなく、すでに現実になっていると。

あなたのハードウェアは、 もう重要ではない

 


 

 

 

 

 

 



 

 

 

第2章 この記事を読んでわかること


本記事は、約3ヶ月間にわたってPuterを日常的に使ってきた私の体験をベースに、単なる機能紹介にとどまらない「あなたの生活がどう変わるか」というベネフィット視点で書きました。

読み終わるころには、以下のことがわかるはずです。

    • Puterとは何か、なぜ今これほど注目されているのか(GitHubスター4万超・40万ダウンロードの理由)

 

    • 登録不要で今すぐ試せる導入手順と、アカウント作成で広がるメリット

 

    • ファイル管理・エディタ・ターミナル・オフィスアプリなど、内蔵機能の使い心地と実力

 

    • 開発者向けのAPI・SDK・セルフホストという強力な選択肢

 

    • iPadをPC代わりに、低スペックPCの延命に、リモートワーク基盤に──あなたの環境を劇的に変える活用シーン

 

  • Puterが目指す未来と、コンピューティングのパラダイムシフト


この記事はそれなりのボリュームがありますが、「あの時もっと早く知っていれば」と思えるような情報を詰め込みました。

コーヒーを一杯用意して、ゆっくり読み進めてください。




第3章 Puterとは何か──「インターネットOS」の正体と開発背景

 

3-1. 一言で言えば「ブラウザで動くOS」


Puterの公式サイトには、こんなキャッチコピーが掲げられています。

> "The Internet Computer!"

> (インターネット・コンピューター)

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、実際に触ってみると、この言葉の意味がよくわかります。

Puterは、ブラウザ上で動作する高機能なデスクトップ環境です。

ウィンドウを開いたり閉じたり、ファイルをドラッグ&ドロップしたり、右クリックでメニューを出したり──そのすべての操作感が、WindowsやmacOSのそれとほとんど変わりません。

しかしその実体は、あくまでもウェブアプリケーションです。

つまり:

    • インストール不要

 

    • どのOSでも動きます(Windows、Mac、Linux、ChromeOS)

 

    • スマホやタブレットでも動きます

 

  • 古いPCでも、ブラウザさえ動けばOKです


これが「インターネットOS」の正体です。

3-2. 開発元と2年間の軌跡


Puterを開発したのは、HeyPuterというチームです。

プロジェクトのGitHubリポジトリが公開されたのは2024年3月のことです。

そこから2年間──正確には約26ヶ月──の開発期間を経て、2026年5月についにベータ版が終了し、正式リリースを迎えました。

その成長曲線は、ひと言で言えば「驚異的」でした。

    • GitHubスター数:約4万(正式リリース時点)

 

    • コミュニティ貢献者:370名以上

 

    • ダウンロード数:40万回以上

 

    • 対応言語:25言語以上


テック系のオープンソースプロジェクトに詳しい方なら、この数字がいかに突出しているかおわかりになるでしょう。

多くのプロジェクトは数百スターで埋もれていく中、Puterは短期間でトップクラスの注目を集めました。

その理由のひとつは、「痛みのある問題」を解決しているからだと私は思っています。

Google DriveやDropboxは便利ですが、プライバシーが心配です。

クラウドサービスは高いです。

でも自分でサーバーを立てるのは難しい──そういった中間のニーズを、Puterは絶妙にすくい取りました。

3-3. ライセンスと「自由の哲学」


AGPL-3.0です。

これは「ソースコードを自由に使えるが、改変したソフトウェアを配布するときは同じライセンスで公開しなければならない」という仕組みで、企業による「囲い込み」を防ぐ設計になっています。

つまり、Puterは本質的に「あなたのデータをあなたのものとして扱う」という哲学のもとに作られています。

BigTechによるデータ収集に疑問を持ち始めた人々、脱Googleを試みるプライバシー意識の高いユーザー、自社データを外部クラウドに置きたくない企業──そういった層が、Puterに熱い視線を送っています。

3-4. 技術的な秘密──なぜこれほど速いのか

 

驚異的な速度の秘密


「ブラウザで動くOSなんて、もっさりするんじゃないの?」

これは私もPuterを試す前に思っていた疑問です。

ですが実際に触れると、その心配は杞憂に終わります。

Puterのバックエンドは Node.js(バージョン24以上)で構築されており、サーバーとのやり取りを極限まで減らすアーキテクチャが採用されています。

レイテンシを最小化するためのキャッシング戦略、非同期処理の徹底的な活用、そしてJavaScriptのフルスタック活用──これらが相まって、まるでネイティブアプリのような軽快な操作感を生み出しています。

加えて、最近ではPuterにPuter Networkingという独自のネットワークスタックが実装されました。

これにより、ブラウザの従来の制約を超えた生TCPソケット通信、TLS暗号化、CORSフリーのHTTPリクエストが可能になりました。

「ブラウザアプリにできること」の限界を、Puterは日々塗り替えています。




第4章 導入ガイド──登録不要で始められる革命的な手軽さ


> ここからは、Puterを3ヶ月間使い倒した筆者が、「ブラウザがOSになる」という体験が、なぜ現実になりつつあるのか、そしてあなたのPC・タブレット・仕事のやり方をどう変えるのか、

> 技術的な裏側から具体的な活用シーンまで、徹底的に解説していきます。

> Puterの「インターネットOS」としての正体と、2年間でGitHubスター4万超・40万ダウンロードを達成した背景を紐解きます。

> 読み終わるころには、「ブラウザの中にOSがある」という発想が、

> 単なるSFではなく、すでにあなたの日常に入り込む現実であることがわかるはずです。




ブラウザを開いて、わずか「5秒」

 

4-1. 今すぐ試す方法(所要時間:5秒)



Puterを始めるのは、驚くほど簡単です。

ステップ1: ブラウザで https://puter.com/ を開きます

ステップ2: デスクトップが表示されます

以上です。

本当にこれだけです。

アカウント登録不要、クレジットカード不要、アプリのインストール不要です。

URLを開いた瞬間から、クラウドデスクトップが使えます。

私が最初にPuterを試したときのことを思い出します。

「さすがにすぐ使えるとは書いてあっても、何かしら登録フォームがあるだろう」と思っていました。

ところが本当に5秒でデスクトップが現れて、思わず声が出ました。「え、これだけ?」と。

4-2. アカウント作成で広がる世界


ゲストモードでも多くの機能を試せますが、アカウントを作成するとさらに多くのメリットが得られます。

ゲストモードとアカウントありの機能比較


アカウント作成はメールアドレスだけでOKです。

GoogleやGitHubでのソーシャルログインにも対応しています。

所要時間は30秒ほどです。

「アカウントを作ると個人情報がサーバーに送られる」と心配な方には、後述するセルフホスト版という選択肢もあります。

自分のサーバーで動かせば、データが外部に出ることは一切ありません。

4-3. Puter Marketplace──拡張アプリの世界


https://apps.puter.com/ にアクセスすると、Puter Marketplace(アプリマーケット)が開きます。

ここには、Puter上で動作するさまざまなアプリが公開されています。

特筆すべきは、ONLYOFFICEの統合です。

オープンソースのオフィススイートとして名高いONLYOFFICEが、Puter内でシームレスに動作します。

ワード、エクセル、パワーポイントに相当するドキュメント・スプレッドシート・プレゼンテーションツールが、ブラウザの中で完結します。

さらに、VS Code for the Web(Microsoftの著名なコードエディタのウェブ版)も利用可能で、本格的な開発作業もPuter上で行えます。

私が特に気に入っているのは、Judge0 IDEというプログラミング環境です。

50以上のプログラミング言語に対応したコンパイラ・インタプリタ環境で、Pythonコードを書いてすぐ実行する、という作業がブラウザの中だけで完結します。




第5章 機能徹底解剖──ファイル管理・エディタ・ターミナル・内蔵アプリ

 

Puterのデスクトップ

 

5-1. ファイルマネージャ──クラウドストレージの「次の形」


Puterのファイルマネージャを開いた瞬間、「これ、Windowsのエクスプローラーじゃないか」と思うかもしれません。

それくらい、UIが直感的に作り込まれています。

主な機能を挙げますと:

基本操作

    • ドラッグ&ドロップでのファイル移動・コピー

 

    • 右クリックによるコンテキストメニュー

 

    • フォルダの階層表示(ツリービュー)

 

    • ファイルの検索機能


高度な機能

    • ファイルの共有リンク生成(URLを知っている人だけに共有可能)

 

    • 細かな権限設定(読み取り専用、編集可能など)

 

    • 外部ストレージとの連携

 

    • WebDAVによる既存ツールとの統合


私が毎日使っているのが、共有リンク機能です。

クライアントに大きなPDFを送りたいとき、Puter上にアップロードして共有リンクを生成するだけでいいです。

DropboxやGoogle Driveと同じ使い勝手で、しかもデータは自分の管理下に置けます。

一点だけ正直に書いておくと、現時点でのファイル同期速度は回線の品質に左右されます

高速な光回線環境ではまったくストレスがありませんが、モバイル回線では大容量ファイルの転送に時間がかかることがあります。

これは本質的な欠点というより、クラウドサービス全般の宿命ではありますが、念のため触れておきます。

5-2. テキストエディタ──シンプルだが侮るなかれ


Puter標準のテキストエディタは、パッと見はシンプルなメモ帳アプリのように見えます。

しかし、ひとたびコードを書き始めると、その実力がわかります。

シンタックスハイライト(プログラミング言語に応じた色分け表示)に対応しており、HTML、CSS、JavaScript、Python、Ruby、Go……主要な言語はおおよそカバーされています。

ちょっとしたスクリプトを書いたり、設定ファイルを編集したりするには十分すぎる機能を持っています。

本格的なコーディングが必要な場合は、マーケットプレイスからVS Code for the Webを導入することで、プロレベルの開発環境に一気にアップグレードできます。

タブ補完、デバッガ、拡張機能──VS Codeのほぼすべての機能がブラウザの中で動きます。

「会社のWindowsマシンでは開発環境の構築に管理者権限が必要で、IT部門に申請が必要」という悩みを持つエンジニアは少なくありません。

Puterなら、そういった制約を受けずにブラウザだけで開発環境を整えられます。

これはとても大きなメリットです。

5-3. ターミナル──本物のシェルがブラウザで動く


Puterに内蔵されたターミナルエミュレータは、本物のシェル環境です。~

残念ながら、私は、ターミナルのアプリケーションは見つけることができませんでした。

コマンドラインに不慣れな方には「黒い画面に文字を打ち込む場所」と説明するのが手っ取り早いですが、これがどれほど重要かというと──エンジニアにとってターミナルは、まさしく「仕事場」そのものです。

Puterのターミナルでは:

    • 一般的なLinuxコマンドが動作します(`ls`、`cd`、`mkdir`、`cat`など)

 

    • シェルスクリプトの実行

 

    • ネットワークツールの使用

 

    • ファイル操作の自動化


「ターミナルがブラウザで動く」というのは、開発者にとって革命的な意味を持ちます。

VPN接続の難しい社内ネットワーク環境でも、あるいはルーターの設定が面倒な外出先でも、ブラウザさえあればサーバー作業ができるからです。

私はあるとき、iPad miniでPuterのターミナルを使ってリモートサーバーのメンテナンス作業を行ったことがあります。

物理的なPCなしに、指だけで(ソフトウェアキーボードで)サーバー管理ができた瞬間は、正直感動しました。

5-4. 内蔵アプリ一覧──想像以上の充実度


Puterに最初から用意されているアプリは、これだけでも驚くほど多いです。

主要アプリー覧と役割


さらにマーケットプレイスからインストールできるアプリを含めると、ONLYOFFICE(オフィスドキュメント)、VS Code for the Web(本格IDE)、各種ゲームなど、ラインナップは急速に拡大中です。

日常作業は、Puterだけで完結


「どこまでできるの?」と聞かれたら、正直に答えるとしたら「95%の日常作業は、もうPuterだけで完結します」。

残りの5%は、動画編集や3Dグラフィックス処理など、GPUをフルに使うような重い作業です。

それ以外のことは、Puterで十分まかなえます。

5-5. ボイスレコーダー・カメラ──「え、これもブラウザで?」な機能たち


私が最初に驚いたのは、ボイスレコーダーとカメラアプリの存在でした。

「ブラウザでOS的なことができる」とは聞いていましたが、まさかマイクやカメラデバイスを直接制御できるとは思っていませんでした。

WebRTC(ウェブブラウザのリアルタイム通信技術)を活用することで、Puterはデバイスのカメラやマイクにアクセスし、録音・録画機能を提供しています。

会議中にメモを取りながら、別ウィンドウで音声メモを録音します。

プレゼン資料を作りながら、カメラで書類を撮影してそのままファイルに添付します。

こういった、普通のOSでは「アプリをいくつも切り替えながらやる」作業が、Puter上では一画面で完結します。




第6章 開発者向け視点──API・SDK・セルフホストの可能性

 

開発者のための環境

 

6-1. Puter.js SDK──ブラウザ制限を超えるフレームワーク

 

ブラウザ制限を超えるフレームワーク


「Puterはコンシューマー向けのツールだ」と思っていたら、大きな誤解です。

むしろ開発者にとっては、Puter.jsというJavaScript SDKの存在が最大の魅力かもしれません。

Puter.jsは、Puterのプラットフォーム機能を外部アプリから利用するためのSDKです。

簡単に言えば、「PuterのストレージをAPIで使う」「Puterの認証システムを自分のアプリに組み込む」ということができます。

典型的なユースケースを見てみましょう。

たとえば、簡単なウェブアプリを作るとき、ユーザーの設定データや生成ファイルをどこかに保存したいです。

そのためだけにAWSのS3バケットを立て、IAM権限を設定し、SDKを導入し……という手順は、個人開発者には重荷です。

Puterなら:

// Puterにファイルを保存する(たった3行)
const file = await puter.fs.write('設定/config.json', JSON.stringify(settings));
console.log('保存完了!', file.path);


// Puterからファイルを読み込む
const data = await puter.fs.read('設定/config.json');
const settings = JSON.parse(await data.text());


このシンプルさは、特にプロトタイプ開発個人プロジェクトにおいて威力を発揮します。

バックエンドをゼロから構築することなく、ファイルストレージ・認証・ユーザー管理を数行のコードで実装できます。

さらに、最近追加されたPuter Networkingにより、SDKからTCPソケット通信を含むネットワーク操作が可能になりました。

これは「ブラウザアプリでできること」の常識を覆す機能です。

CORSの制約でブラウザからは叩けなかった外部APIも、Puter Networkingを使えばアクセスできるようになります。

6-2. アプリの公開──Puter Marketplaceへの登録


自分で作ったウェブアプリをPuterユーザーに向けて公開するのも、驚くほど簡単です。

Puter Marketplaceに登録されたアプリは、すべてのPuterユーザーがワンクリックでインストールして使えます。

App Storeのようなイメージですが、申請プロセスははるかに軽いです。

個人開発者でも気軽に公開できる敷居の低さが魅力です。

「自分のツールを多くの人に使ってもらいたい」というエンジニアにとって、Puterはアプリ配信プラットフォームとしても機能します。

6-3. セルフホスト──1コマンドでプライベートクラウドを構築

 

4つのコマンドで作るプライベートクラウド


Puterの最大の特徴のひとつが、セルフホスト(自己ホスティング)の容易さです。

公式のREADMEによれば、セットアップに必要なコマンドはこれだけです:

git clone https://github.com/HeyPuter/puter
cd puter
npm install
npm start


これを実行すると、`http://localhost:4000` にPuterのデスクトップ環境が立ち上がります。

文字通り、4つのコマンドです。

セルフホスト版のPuterを稼働させることで、以下のような運用が可能になります:

自宅NAS(ネットワーク対応ストレージ)として

家庭内のRaspberry PiやNASデバイスでPuterを動かし、家族全員のクラウドストレージとして使います。

写真も動画も、すべて自分の家のサーバーに保存されます。

企業の社内ポータルとして

社員が社内ファイルを管理・共有するためのイントラネットとして活用します。

データが社外に出ないため、コンプライアンス的にも安心です。

VPS上のリモートデスクトップとして

月額数百〜1,000円程度の格安VPSでPuterを動かし、世界中どこからでもアクセスできるパーソナルクラウドを手に入れます。

ひとつ正直に言っておくと、セルフホスト版は現時点ではまだ開発中の機能も多いです。

公式ドキュメントには「アルファ段階」であること、本番環境での使用は推奨されないこと、が明記されています。

「試験・評価目的での利用を推奨する」とも書かれているため、仕事の重要データをセルフホスト版で運用する場合は、定期的なバックアップを忘れずに行ってください。

6-4. AIとの統合──未来が垣間見える機能


現時点でPuterには、AI機能との統合も実験的に搭載されています。

Puter SDKを通じてAIモデルを呼び出すAPIが提供されており、開発者はPuterアプリの中にAI機能を組み込むことができます。

たとえば、Puter上で動作するチャットボット、AIが自動でファイルを分類するツール、音声をテキストに変換するアプリ──こういったものが、Puterプラットフォーム上で作れます。

「ブラウザOS×AI」という組み合わせが成熟すれば、コンピューティングの体験は現在とは大きく異なるものになるでしょう。

私はこの点に、Puterの最大の可能性を感じています。




第7章 実践的活用シーン──iPad・低スペックPC・リモートワーク

 

ハードウェアの制約からの解放

 

7-1. iPadをサブPCに変える──「タブレットでもPC作業できる」の嘘と本当


「iPadで仕事できますか?」という問いに、多くの人が「Wordは使えるけど、開発はきつい」「ファイル管理が不便」という答えを返します。

Puterは、この状況を変えるかもしれません。

iPadでSafariを開いて puter.com にアクセスすれば、フル機能のデスクトップ環境が手に入ります。

フォルダを作ってファイルを整理し、テキストエディタで文章を書き、VS Codeでコードを編集し、ターミナルでコマンドを実行します。

とりわけ威力を発揮するのは、Bluetoothキーボードとの組み合わせです。

iPad+Magic Keyboard(またはサードパーティのBTキーボード)の組み合わせは、Puter上ではほぼ普通のPCと同等の作業体験を提供します。

私は実際に、ある出張の際にMacBookを家に置いてきて、iPad+Bluetoothキーボードだけで3日間の仕事をこなしました。

原稿を書き、クライアントとのファイルのやり取りをし、会議に向けた資料を仕上げました。「95%の作業はiPadで完結する」というのは本当でした。

残り5%──それはZoomの背景設定と、PDFへの複雑な署名処理でした(これは笑えない)。

7-2. 低スペックPCの「蘇生術」



PCが重くなった原因の多くは、OSとアプリケーションの肥大化にあります。

Windows 11は最新のハードウェアを前提に設計されており、8年前の古いPCでは起動だけで数分かかることも珍しくありません。

Puterはここに光明をもたらします。

必要なのは、最新のブラウザが動く程度のスペックだけです。

RAM 2GB、ストレージ数十GBのマシンでも、Chrome(またはFirefox)が動けば、Puterは驚くほど快適に動作します。

ブラウザはOSの代わりにはなりませんが、Puterを通じればOSの上で動くほぼあらゆる作業をブラウザで代替できます

実際、私がPuterを愛用するきっかけになったのが冒頭の話です。

ブルースクリーンを連発する8年落ちのマシン──しかしブラウザだけは動きました。

Puterを開いたら、仕事が終わりました。

「このPC、捨てるしかないかな」と思っているあなたに、Puterを試してほしいです。

捨てるのは、それからでも遅くないです。

7-3. リモートワークの「隠れた基盤」として


リモートワークの最大の課題のひとつは、デバイスをまたぐ作業の煩雑さです。

自宅のMacで作業して、出先でWindowsに切り替えたら、フォントが崩れました。

設定ファイルがどこにあるかわかりません。

「あれ、あのファイル会社のPCに入れたままだった」──こういった体験、一度はあるのではないでしょうか。

Puterはこの問題を根本から解決する可能性があります。

すべてのファイル、設定、アプリが同一のクラウド環境に集約されるからです。

どのデバイスから開いても、同じデスクトップ画面が迎えてくれます。

企業での活用という観点では、特に以下のシーンで強みを発揮します:

オンボーディングの効率化

新入社員に環境構築をさせる代わりに、Puterの社内インスタンスへのアクセス権を渡すだけで、標準化された作業環境を即座に提供できます。

ITサポートの削減

「Windowsの設定が壊れた」「アプリが起動しない」といったトラブルの多くは、ブラウザベースのアーキテクチャにすることで発生しなくなります。

BCP(事業継続計画)への対応

災害や機器障害で物理PCが使えなくなっても、ブラウザのある端末さえあれば業務を継続できます。

7-4. プライバシー重視派の「理想のクラウド」



「GoogleにもMicrosoftにも、自分のファイルを見せたくない」という方に、Puterのセルフホスト版は理想的なソリューションになりえます。

データは完全に自分のサーバー上に置かれ、外部への送信は一切ありません。

アナリティクストラッカーも、データマイニングも、広告配信も存在しません。ファイルを暗号化して保存することもできます。

「プライバシーのために利便性を犠牲にしなければならない」という呪縛から、Puterは解放してくれます。




第8章 将来展望──Puterが変えるコンピューティングの未来

 

コミュニティが育てる公共インフラ

 

8-1. クラウドOSという概念の行き着く先


「ブラウザの中でOSが動く」というコンセプトは、Puterが初めてではありません。

GoogleのChromebookは10年以上前からこの方向を目指してきました。

しかしChromeOSはGoogle独自のエコシステムに閉じており、自由度に限界がありました。

Puterが異なるのは,完全なオープンソース、セルフホスト可能、かつ開発者フレンドリーなプラットフォームであることです。

これは一企業が作った製品というより、コミュニティが育てる公共インフラに近いビジョンを持っています。

370名以上のコントリビューターが2年間で築いてきたPuterは、今後さらに機能を拡充していくでしょう。

ロードマップには、リアルタイムコラボレーション機能の強化、モバイルネイティブアプリの開発、エンタープライズ向け機能の充実などが含まれています。

8-2. AI時代とPuterの親和性

 

AI時代とPuterの親和性


2024年以降、AI(人工知能)は急速に私たちの日常に浸透してきました。

文章を書いてもらい、コードを生成してもらい、画像を作ってもらう。

しかし現状、AIツールとファイル管理ツールとコーディング環境は、それぞれ別々のアプリとして存在しています。

Puterが目指しているのは、これらをひとつの統合環境に集約することです。

想像してみてください。

Puter上でドキュメントを書きながら、内蔵AIがリアルタイムで提案をしてくれます。

コードを書いたら、AIが即座にレビューして改善案を出します。

音声でコマンドを話しかければ、ファイルを整理してくれる──。

こういった未来は、決して夢物語ではありません。

Puter SDKのAI統合機能は、すでにそこへの道を切り拓いています。

8-3. デジタルデバイドの解消という可能性



見過ごされがちですが、Puterには社会的な意義もあります。

世界には、最新のPCを購入できない人々が多く存在します。

途上国の学生、予算の限られた学校、低所得者層の家庭──こういった人々にとって、「古いPCでもブラウザさえあれば本格的な作業環境が手に入る」というPuterのコンセプトは、まさに救いの手となりえます。

フランスがオープンソースのオフィスツール「La Suite」を公務員向けに展開したように(GIGAZINEでも紹介されました)、各国の行政や教育機関がPuterのようなオープンソースプラットフォームを採用する流れは、今後加速するかもしれません。

8-4. 課題と誠実な評価


将来展望を語る一方で、現時点での課題についても正直に書いておく必要があります。

Redditなどのコミュニティでは、「KasmVNCで十分」「40万ダウンロードのユースケースがよくわからない」という懐疑的な声も見られます。

Puterが解決しようとしている問題を、既存のツールで解決できている人にとっては、確かに「あえてPuterを使う理由」を見つけにくいかもしれません。

また、セルフホスト版はまだアルファ段階であり、本番環境での安定性には課題があります。

エンタープライズ利用を考えるなら、まずは小規模な検証から始めるべきでしょう。

しかし、こういった「成長途上のプロダクト」の課題は、コミュニティの力で着実に解消されていきます。

370名ものコントリビューターが日々コードを書き続けている事実が、その証明です。




 

 

 

 

 



 

 

第9章 まとめ・よくある質問(Q&A)

 

*まとめ

まとめ


3ヶ月間Puterを使い続けて、私が感じたのは「これはガジェット好きのおもちゃではない」ということです。

Puterは実用的なツールです。

日常の業務をこなし、開発作業を行い、ファイルを管理し、チームと協働する──そのすべてがブラウザの中で完結する環境を、Puterは本気で構築しようとしています。

まだ完璧ではありません。セルフホスト版の安定性、モバイル環境での細かな不具合、重いファイルの転送速度──改善すべき点は残っています。

しかし正式リリースを迎えたPuterは、2年間で著しく成熟しました。

そしてこれからも成長し続けるでしょう。

あなたのPCが壊れたとき、あなたのiPadで仕事をしなければならないとき、あなたのプライバシーを守りたいとき。

Puterはそこにあります。ブラウザを開けば、いつでも。

まずは [https://puter.com/](https://puter.com/) にアクセスして、5秒で始めてみてください。「これだけ?」という驚きは、あなたにとっての新しい何かの始まりになるかもしれません。




よくある質問(Q&A)


Q1. Puterは本当に無料ですか?

A. 現在、puter.com のクラウドサービスは無料で利用できます。ストレージの上限や将来的な有料プランの詳細については、公式サイトを確認してください。

セルフホスト版は無料・オープンソースで、制限なく利用できます。

Q2. 日本語には対応していますか?

A. はい。Puterは25以上の言語に対応しており、日本語インターフェイスも利用可能です。コミュニティによる翻訳への貢献も随時受け付けています。

Q3. スマートフォン(Android・iPhone)でも使えますか?

A. ブラウザからアクセスすれば、スマートフォンでも利用できます。

ただし、スマートフォンの小さな画面ではデスクトップUIの操作感が多少制限される部分もあります。

Bluetoothキーボードとの組み合わせを推奨します。

Q4. データはどこに保存されますか?

A. `puter.com` を利用する場合はPuterのサーバーに、セルフホスト版を利用する場合は自分のサーバーに保存されます。

プライバシーを重視する場合は、セルフホスト版の利用をお勧めします。

Q5. 開発経験がなくても使えますか?

A. もちろんです。Puterのデスクトップ環境自体は、プログラミング知識なしに使えるよう設計されています。

開発者向けのAPI・SDKは、コーディングに興味がある方向けの追加機能です。

Q6. オフラインでは使えますか?

A. 現時点では、Puterの動作にはインターネット接続が必要です。

オフライン機能は将来的な開発ロードマップに含まれている可能性がありますが、現在は非対応です。

Q7. セルフホストに必要な最小スペックは?

A. 公式情報によれば、RAM 2GB以上あれば動作します。

Raspberry Piのような小型デバイスでも稼働実績があります。

ただし、多人数での利用や重い処理を行う場合は、より高スペックのサーバーを推奨します。

Q8. 既存のDropboxやGoogle Driveのファイルを移行できますか?

A. 直接的なマイグレーションツールは現時点では提供されていませんが、ファイルをダウンロードしてPuterにアップロードすることは可能です。

将来的な外部ストレージ連携機能の充実に期待しましょう。




関連リンク










本記事は、GIGAZINEの記事およびPuter公式情報・各種技術文書をもとに、筆者の実体験を加えて構成しています。

情報は2026年5月現在のものです。Puterは活発に開発が続いているため、最新情報は公式サイトをご確認ください。




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【64GB USBだけで完結】Windows 10サポート終了後の最終兵器!Ventoy永続化Linux Mintで作るChromeOS 147 完全インストールガイド!

はじめに

 

「あなたのWindows 10のサポートは終了しました」

ある朝、PCの電源を入れたら画面にそんな通知が出てきました。

わかってはいたのです。

ずっと前から「2025年10月14日でサポートが切れる」と言われていたのだから。

でも、現実として突きつけられると、やっぱりちょっと焦りますよね。

私のPCはCore i5 第8世代・RAM 8GB・SSD 256GB。

スペック的にはWindows 11にギリギリ対応できるのですが、「このPCをもう数年使い続けたい」「でもWindowsはちゃんとバックアップとして残しておきたい」という欲張りな願望がありました。

そこで辿り着いた答えが——「64GB USBメモリ1本に、すべてを詰め込む」という方法です。

具体的には、こういう構成です。

  • USBの中にVentoyをインストールし、Linux Mint(永続化あり)ChromeOS 147 の両方を入れる
  • Linux Mintは設定やファイルが保存される「永続化モード」で動かす
  • そのLinux Mintを使って、ChromeOS 147のimgファイルをUSB内のext4領域に作り込む
  • 起動時にVentoyのメニューでLinux MintかChromeOSかを選ぶ

つまり、別のPCも別のUSBも一切不要

64GBのUSBメモリ1本だけあれば、すべての作業が完結します。

この記事では、私が実際に手を動かしながら試行錯誤した経験をもとに、コマンドとGUI操作を両方記載しながら、省略なしで丁寧に解説します。

LinuxMint と ChromeOSの共存

 

 

 

 

 



 

この記事を読んでわかること

  • ChromeOS 147の特徴と、ChromeOS Flexとの決定的な違い
  • Ventoyの「永続化(Persistence)」機能でLinux Mintの設定を保存する方法
  • 64GB USB 1本のパーティション設計(Ventoy領域 + Ext4 40GB)
  • 永続化Linux Mintを使ってChromeOS 147のimgファイルを作成する手順(全コマンド掲載)
  • VentoyのカスタムGRUBエントリでChromeOSを起動する設定
  • Windows 10からChromeOS/Linuxへ段階的に移行するための戦略



ChromeOS 147という選択肢について

ChromeOS Flexではダメな理由


「古いPCにはChromeOS Flexがあるじゃないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

確かにGoogleが公式に提供している無料のOSです。

私も最初はそちらを試しました。

起動は速い。軽い。シンプル。でも——

Google Playストアが使えない。

これが致命的でした。

Kindleアプリで本を読みたい、LINEやYouTubeをアプリで使いたい、ゲームアプリを動かしたい——そういった用途には完全に対応できないのです。

ChromeOS Flexは「Chromiumベースのブラウザ専用OS」と割り切るべき存在であって、本物のChromebookの代替にはなりません。

さらに決定的な問題が1つあります。

ChromeOS FlexはUSBメモリや外付けSSDへのインストールができません。

つまり、今あるWindows環境を残したまま、USBを差すだけでChromeOSを使う、という今回の目的には根本的に使えない仕組みになっています。

だから、BrunchフレームワークでつくるフルスペックのChromeOSを選ぶことになります。

ChromeOS Flex と ChromeOS 147 の比較

ChromeOS 147の主な特徴


ChromeOS 147は2026年春時点での最新安定版で、Brunchフレームワークとの組み合わせでも非常に安定した動作が確認されています。

🔹 Google Playストアが完全動作
Androidアプリが問題なく動作します。

Kindle、YouTube、LINE、各種ゲームアプリなども普通に使えます。

スマートフォンと同じアプリが大きな画面で使えるのは想像以上に快適です。

🔹 Linuxターミナル(Crostini)が利用可能
ChromeOS内でDebianベースのLinuxコンテナを動かせます。

VS Codeやターミナルツールなども動くため、開発用途にも対応できます。

🔹 Bluetooth・Wi-Fiの安定性が向上
Intel系の内蔵Wi-Fiアダプタのドライバが安定しており、多くの第6世代以降のIntel PCで問題なく動作します。

🔹 セキュリティの自動更新
~enable_updates オプションを使えばOTAアップデートが可能で、セキュリティパッチが自動適用されます。~

サポート終了後のWindows 10より安全な環境を維持できます。

🔹 省電力性能が優れている
Chromebookと同じカーネルをベースにしているため、古いノートPCでも驚くほどバッテリーが持ちます。

私のPCは体感で30%以上持ちが改善しました。

🔹 幅広いハードウェア対応(Brunch経由)
Intel第4世代以降とAMD Ryzen系に対応。

リカバリイメージの選び方によって、さらに古いCPUにも対応できます。




全体像を把握しよう


作業に入る前に、64GBのUSBがどんな構造になるのかを理解しておきましょう。

USBメモリのパーティション構成

64GB USBメモリ(実容量 約57.6GB)
│
├─ [パーティション1] /dev/sdb1  exFAT  約14GB
│   └─ Ventoyブートローダー本体
│      Linux Mint 22.x Cinnamon ISO(約3GB)
│      Linux Mint 永続化ファイル(casper-rw)
│      ventoy/ フォルダ(永続化設定・GRUBカスタム設定)
│
├─ [パーティション2] /dev/sdb2  EFI    32MB
│   └─ Ventoy EFIパーティション
│
└─ [パーティション3] /dev/sdb3  ext4   約40GB
    └─ chromeos.img(BrunchでつくったChromeOS 147のimgファイル・20GB)



作業の全体フロー

【Phase 1】 WindowsまたはLinux上でVentoyをUSBに書き込む(予約領域40GB確保)
     ↓
【Phase 2】 Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピー
     ↓
【Phase 3】 永続化(Persistence)用ファイルをVentoy領域に作成
     ↓
【Phase 4】 Ventoyのカスタム設定でLinux Mintを永続化モードで起動するよう設定
     ↓
【Phase 5】 永続化Linux Mintで起動し、ext4パーティションを作成
     ↓
【Phase 6】 Brunch + ChromeOSリカバリイメージで chromeos.img を作成
     ↓
【Phase 7】 VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加
     ↓
【完成】 Ventoyメニューで Linux Mint または ChromeOS を選んで起動






準備するもの

今回の準備物


必要なもの 詳細 USBメモリ 64GB これ1本だけでOKです。

準備するものはUSBメモリだけ


> ⚠️ 注意:USBメモリの選び方について
> 安価な低速USBメモリを使うと、ChromeOSの動作がカクカクになったり、imgファイルの作成に数時間かかることがあります。読み込み速度100MB/s以上、書き込み速度40MB/s以上のものを選ぶことを強くおすすめします。

> また、ここでは作業用PCとしてWindows PCと書いていますが、普段使っているLinuxでももちろん作業ができます。

> VentoyにもLinux版が用意されていて、私はいつもLinux上で作業しています。




Phase 1:Windows上でVentoyを64GBのUSBにインストールする

Ventoyのダウンロード


まず、WindowsでVentoyのインストーラーをダウンロードします。

  1. ブラウザで https://github.com/ventoy/Ventoy/releases にアクセス
  2. 最新版の ventoy-x.x.xx-windows.zip をダウンロード
  3. ダウンロードしたzipを右クリック → 「すべて展開」

Ventoy2Disk.exeでインストール(予約領域40GBを確保)


ここが最大のポイントです。Ventoyにはインストール時に「Reserved Space(予約領域)」を末尾に確保するオプションがあります。

この予約領域を後でext4にフォーマットして、ChromeOS imgと永続化ファイルの置き場所にします。

GUIでの操作手順:

  1. 展開したフォルダの中の Ventoy2Disk.exe をダブルクリック(管理者権限で実行)
  2. 上部の「オプション」メニュー → 「パーティション設定」をクリック
  3. 「パーティション2の後ろに予約スペースを残す」にチェックを入れる
  4. サイズを 40960 MB(40GB) に設定する
  5. 「OK」をクリック
  6. 「デバイス」の欄で64GBのUSBメモリが選択されていることを確認
  7. 「インストール」をクリック
  8. 警告ダイアログで「はい」を2回クリック

インストールが完了すると「Ventoy インストール成功!」と表示されます。

Ventoyのインストール画面
パーティションの設定


コマンドライン(PowerShell)での操作(非推奨):
PowerShellを管理者権限で開き、展開したフォルダに移動して以下を実行します:

# デバイス名を確認(USBが何番か調べる)
Get-Disk | Where-Object {$_.BusType -eq "USB"} | Select-Object Number, FriendlyName, Size
# 例:ディスク番号2が64GBのUSBだった場合
cd C:\Users\ユーザー名\Downloads\ventoy-x.x.xx-windows\
# Ventoyをインストール(-r で予約領域のMBを指定)
.\Ventoy2Disk.exe -I -r 40960 \\.\PhysicalDrive2

> ⚠️ PhysicalDrive2 の番号は自分の環境に合わせて変更してください。

> 間違えると別のディスクのデータが消えます。

> 必ず Get-Disk で確認してから実行してください。

インストール後、USBのパーティション状態をGUIで確認するには:

  • スタートメニュー右クリック → 「ディスクの管理」を開く
  • 64GBのディスクに「exFATパーティション(約14GB)」と「未割り当て領域(約40GB)」が確認できればOKです



Phase 2:Linux Mint ISOをVentoyの領域にコピーする


Ventoyのインストールが完了すると、USBに「Ventoy」という名前のexFATドライブがマウントされます。

GUIでの操作(Windowsエクスプローラー):

  1. エクスプローラーで「Ventoy」ドライブを開く
  2. Linux Mintの公式サイト https://www.linuxmint.com/download.php からCinnamon版のISOをダウンロード(ファイル名例:linuxmint-22.3-cinnamon-64bit.iso)
  3. ダウンロードしたISOファイルをVentoyドライブのルートにそのままコピー(ドラッグ&ドロップ可)

コピーが完了したら、次のPhaseに進みます。




Phase 3:Linux Mintの「永続化ファイル」を作成する


VentoyにはPersistence(永続化)機能があり、これを使うとLive起動したLinux Mintでの変更(インストールしたアプリ、ダウンロードしたファイル、設定など)がUSBに保存されます。

つまり、次回起動しても前回の状態が維持されるのです。

「ChromeOSのimgファイル(20GB)を作る作業は長時間かかるのに、途中で再起動したら消えてしまうのでは?」という心配がありますよね。

永続化を使えば、作業の途中経過もちゃんと保存されます。

永続化ファイル(.dat)をLinux Mintで作成する


Ventoyの設定ファイル(ventoy.json)で永続化モードを指定しつつ、Linux Mint起動後にexFATパーティション上に永続化領域を作るほうが確実です。

そのため、ここではVentoyの設定ファイルだけ先に作っておき、永続化ファイルの実体はPhase 5でLinux Mintが起動してから作成します。

Ventoyの設定ファイルを作成する


VentoyドライブのルートにVentoy設定フォルダを作り、設定ファイルを作成します。

GUIでの操作

  1. Ventoyドライブ内に「ventoy」という名前のフォルダを作成
  2. そのフォルダの中に「ventoy.json」という名前のテキストファイルを作成
  3. さらに、Ventoyドライブ内に「persistence」という名前のフォルダを作成

まてめると、Ventoyドライブ内に「ventoy」と「persistence」という名前のフォルダを作成し、さらに、「ventoy」のフォルダの中に「ventoy.json」という名前のテキストファイルを作成するということです。

ventoy.json の内容を以下のように記述します(メモ帳で編集、文字コードはUTF-8で保存):

{
    "persistence": [
        {
            "image": "/linuxmint-22.3-cinnamon-64bit.iso",
            "backend": "/persistence/linuxmint-22.3-persistence.dat"
        }
    ]
}

> 📝 ポイント: image の値はVentoyドライブのルートからのパスです。ISOのファイル名は自分がコピーしたものに合わせてください。

linuxmint-22.3-persistence.dat はLinux Mintのライブシステムが永続化に使うラベル名です。




Phase 4:BIOSの設定を変更してUSBから起動する


64GBのUSBを差したまま、PCを再起動します。

起動時にBIOS/UEFI設定画面に入り、ブート順序を変更します。

BIOS画面への入り方(メーカー別):

BIOS起動キー 一覧


BIOS画面が開いたら「Boot」タブ → 「Boot Device Priority」または「Boot Order」の設定で、USBデバイスを一番上に移動させて保存・再起動します。

再起動するとVentoyのメニュー画面が表示されます。

[linuxmint-22.1-cinnamon-64bit.iso]

このISOを選択してEnterキーを押します。

するとVentoyが永続化モードでの起動を検出し、「ファイルが見つかりません」という旨のメッセージが出ることがあります。

これは永続化ファイルの実体をまだ作っていないからで、この段階では通常モード(Normal Mode)でLinux Mintを起動します。

Ventoyの選択肢が出た場合は Boot in normal mode を選択してください。




Phase 5:Linux Mintの初回起動 ~ ext4パーティションの作成と永続化ファイルの準備


Linux Mintのデスクトップが表示されました!

ここからは、このLive環境の中で作業を進めます。

5-1:ext4パーティションを作成する(GParted)


まず、Ventoyインストール時に確保した40GBの未割り当て領域をext4パーティションとして作成します。

GUIでの操作(GParted):
GPartedはLinux Mintに標準で含まれています。

  1. 画面左下のスタートメニュー → 「管理」→「GParted」をクリック(または検索欄に「gparted」と入力)
  2. パスワードを求められた場合は空欄のままEnterキーを押す(Live環境ではパスワードなし)
  3. 右上のデバイス選択ドロップダウンで /dev/sdb(64GBのUSB)を選択
  4. 一覧の中に「未割り当て(unallocated)」の領域(約40GB)が見えているはずです
  5. その「未割り当て」部分を右クリック → 「新規(New)」を選択
  6. 以下のように設定します:
    • ファイルシステム(File system):ext4
    • ラベル(Label):ChromeOS_Data
    • サイズ:そのまま(全体を使用)
  7. 「追加(Add)」をクリック
  8. メニューバーの「✓(Apply All Operations)」ボタンをクリック
  9. 確認ダイアログで「Apply」をクリック
  10. 処理が完了したら「閉じる(Close)」

これで /dev/sdb3 として40GBのext4パーティションが作成されました。

5-2:永続化ファイル(casper-rw)をventoyパーティション上に作成する


次に、Linux Mintの永続化に使うファイルを作成します。永続化ファイルはexAFTパーティション内に作成します。

まずexFATパーティションをマウントします。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

  1. [Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ](https://github.com/ventoy/backend/releases)へ行きます。
  2. images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。
  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat.7z を選択してさらに解凍してください。
  4. 中から persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します。
    • アドバイス: 今後のアプリ追加やデータ保存を考えるなら、8GBや16GBのファイルがあればそれを選びたいのですが、そのようなファイルは存在しません。

      Ventoyの公式サイトやGitHubから、Linux版の最新パッケージ(例:ventoy-1.0.xx-linux.tar.gz)をダウンロードして解凍し、 その中の ExtendPersistentImg.sh というファイルを利用すると、後から保存領域の容量を増やすことができます。
  5. このファイルをUSBメモリexFAT領域の中に 先程作成した persistence というフォルダの中に コピーします。

    名前を persistence.dat に変更しておくと便利です。

    私は、わかりやすいように linuxmint-22.3-persistence.dat としました。

5-3:再起動して永続化モードを確認する


GUIでの操作:

  1. スタートメニュー → 「再起動」をクリック
  2. Ventoyのメニューが表示されたらLinux MintのISOを選択
  3. 今度は「Boot in persistence mode」という選択肢が出るのでそれを選択
  4. Linux Mintが起動したら、デスクトップに何かファイルを作ってみる

永続化が正しく動いていれば、次回起動時も同じファイルが残っています。

確認できたら、いよいよChromeOSのimgファイル作成に進みます。




Phase 6:ChromeOSリカバリイメージとBrunchを準備する


永続化Linux Mintが起動している状態で、以下の作業を行います。

6-1:CPUに合ったリカバリイメージを選ぶ


BrunchでChromeOSを動かすには、自分のCPUに合った「リカバリイメージ」を選ぶ必要があります。

CPU 推奨リカバリイメージ


迷ったら rammus を選んでください。

最も多くのIntel CPUに対応しています。

6-2:ChromeOS 147リカバリイメージをダウンロード


ダウンロードは40GBの ext4 でフォーマットした領域 「ChromeOS_Data」に 「chromeos」というフォルダを作成し保存するようにしてください。

ダウンロードしたファイルを解凍すると 4GB を超えるようなファイルが現れます。

Linux MintのFirefoxを開いて、以下のURLにアクセスします:

https://cros.tech/

GUIでの操作:

  1. サイトの検索欄に rammus(または自分のCPUに合ったもの)と入力
  2. 「Stable」チャンネルのバージョン147を探してクリック
  3. Recovery image のリンクからzipファイルをダウンロード

あるいは以下のURLから直接検索することもできます:

https://chromiumdash.appspot.com/serving-builds?deviceCategory=ChromeOS

ダウンロードしたzipを展開します。

GUIでの操作(ファイルマネージャー):

  1. ダウンロードフォルダにzipファイルがあるのを確認
  2. 右クリック → 「ここに展開」を選択
  3. .bin ファイルが出てきたことを確認(例:chromeos_147.0.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin

コマンドラインでの操作:

cd ~/Downloads
unzip chromeos_147.*.zip
# 展開されたファイルを確認
ls -lh chromeos_147.*.bin
# -rw-r--r-- 1 mint mint 4.8G  4月 xx 00:00 chromeos_147.0.0_rammus_recovery_...bin

6-3:Brunchフレームワークをダウンロード


Linux MintのFirefoxで以下にアクセスします:

https://github.com/sebanc/brunch/releases

GUIでの操作:

  1. 最新リリース(brunch_r146_stable_YYYYMMDD.tar.gz または同等のもの)をクリックしてダウンロード
  2. ダウンロードフォルダ内のtar.gzを右クリック → 「ここに展開」

コマンドラインでの操作:

cd ~/Downloads
tar -xzf brunch_r146_stable_*.tar.gz
# 展開されたディレクトリを確認
ls brunch_r147_*/
# chromeos-install.sh  efi-system.img.lz4  rootc.img.lz4 ...

6-4:必要なパッケージをインストール


Brunchスクリプトの実行に必要なパッケージをインストールします。

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y pv cgpt tar gzip
# インストール確認
which pv && which cgpt
# /usr/bin/pv
# /usr/bin/cgpt

> 📝 永続化が効いているので、このインストール作業は次回起動時も有効です!

通常のLive環境ならシャットダウンのたびに消えてしまうところですが、永続化モードなら一度インストールすれば次回以降も使えます。

これが永続化を使う最大のメリットです。




Phase 7:ChromeOS 147のimgファイルを作成する


いよいよ核心の作業です。

Brunchの chromeos-install.sh スクリプトを使って、ChromeOS 147の20GBのimgファイルを作ります。

7-1:ext4パーティションをマウントする


GUIでの操作(ファイルマネージャー):
ファイルマネージャーの左側に「ChromeOS_Data」ドライブが表示されていれば、クリックするだけでマウントされます。マウントポイントは /media/mint/ChromeOS_Data になります。

コマンドラインでの操作:

# マウントポイント確認(すでにマウントされているか)
df -h | grep sdb3
# マウントされていない場合
sudo mkdir -p /mnt/ext4data
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/ext4data
# 空き容量の確認(35GB以上あれば問題なし)
df -h /mnt/ext4data
# Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
# /dev/sdb3        40G  4.1G   34G  11% /mnt/ext4data

7-2:chromeos-install.shを実行してimgを作成する

ChromeOSイメージの作成


BrunchやChromeOSのイメージを展開したディレクトリに移動して、スクリプトを実行します。

次に、USBの第3パーティションをシステムに認識させます。

sudo mkdir -p /mnt/chromeos
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos
sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 20

コマンドのオプション解説:
オプション 意味

rammus_recovery.bin は ChromeOSのイメージを解凍したときに現れるファイルを短い名前に変更したものです。

-src ChromeOSリカバリイメージ(.binファイル)のパス -dst 作成するimgファイルの保存先と名前 -s 20 imgファイルのサイズを20GB指定

実行すると以下のような出力が表示されます:

Disk /mnt/ext4data/chromeos.img: 20 GiB, 21474836480 bytes, 41943040 sectors
Checking source image...
Source image: chromeos_147.0.0_rammus_recovery_stable-channel_mp-v2.bin
Creating chromeos disk image (20G)...
Partitioning disk image...
Installing brunch framework...
rootc.img.lz4:  1.0 GiB [====================================] 100%
efi-system.img.lz4: 33 MiB [==================================] 100%
Building ChromeOS image...
chromeos_147.0.0_rammus...bin: 4.8 GiB [========================] 100%
ChromeOS image installed to /mnt/ext4data/chromeos.img
To add a boot entry to your grub2 config, add the following:
----------- START -----------
menuentry "ChromeOS" --class "brunch" {
  img_part=UUID=a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890
  img_path=/chromeos.img
  search --no-floppy --set=root --fs-uuid a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890
  loopback loop $img_path
  linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 ...
  initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img ...
}
----------- END -----------

⏱️ この処理には20〜40分ほどかかります。 コーヒーを一杯いれて、のんびり待ちましょう。

途中で画面が止まっているように見えても、正常に動いています。

絶対に電源を切ったりしないでください。

処理が完了したら、----------- START ----------- から ----------- END ----------- の間の内容を必ずコピーしておきます。

テキストエディターにペーストしてとっておきましょう。

7-3:imgファイルが正常に作成されたか確認する

ls -lh /mnt/ext4data/chromeos.img
# -rw-r--r-- 1 root root 20G  4月 xx 00:00 /mnt/ext4data/chromeos.img
# Ext4パーティションの残り容量を確認
df -h /mnt/ext4data
# Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
# /dev/sdb3        40G   24G   14G  63% /mnt/ext4data
# ※ casper-rw(4GB) + chromeos.img(20GB) = 約24GB使用



Phase 8:VentoyのカスタムGRUBにChromeOS起動エントリを追加する


imgファイルが完成したら、VentoyのGRUBにChromeOSの起動エントリを追加します。

8-1:ext4パーティションのUUIDを確認する

sudo blkid /dev/sdb3
# 出力例:
# /dev/sdb3: LABEL="ChromeOS_Data" UUID="a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890" TYPE="ext4"

このUUID値をコピーしておきます(Phase 5-1でメモしたものと同じはずです)。

8-2:VentoyのexFATパーティションをマウントする


GUIでの操作(ファイルマネージャー):
ファイルマネージャーの左側で「Ventoy」ドライブをクリックしてマウントします。

コマンドラインでの操作:

sudo mkdir -p /mnt/ventoy_fat32
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/ventoy_fat32
ls /mnt/ventoy_fat32/ventoy/
# ventoy.json が存在することを確認

8-3:ventoy_grub.cfgを作成する


VentoyはカスタムGRUBエントリを ventoy/ventoy_grub.cfg というファイルで読み込みます。

GUIでの操作(テキストエディター):

  1. ファイルマネージャーで「Ventoy」ドライブ → ventoy フォルダを開く
  2. フォルダ内を右クリック → 「新規ファイルを作成」→ ファイル名 ventoy_grub.cfg
  3. 作成したファイルをダブルクリックしてテキストエディターで開く

コマンドラインでの操作:

sudo nano /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg

以下の内容を入力します(UUIDは自分のものに置き換えてください):

menuentry "ChromeOS 147 (Brunch)" --class "brunch" {
    set img_part_uuid="a1b2c3d4-e5f6-7890-abcd-ef1234567890"
    set img_path="/chromeos.img"
    search --no-floppy --set=root --fs-uuid "$img_part_uuid"
    loopback loop $img_path
    linux (loop,7)/kernel boot=local noresume noswap loglevel=7 \
        disablevmx=off \
        cros_secure_rollback= \
        i915.modeset=1 \
        options=enable_updates \
        chromeos_bootsplash=enabled \
        loop.max_part=16 \
        img_part=UUID=$img_part_uuid \
        img_path=$img_path \
        quiet
    initrd (loop,7)/lib/firmware/amd-ucode.img \
           (loop,7)/lib/firmware/intel-ucode.img \
           (loop,7)/initramfs.img
}

> 💡 Tips:

> 上記は例です。

> Brunchスクリプトの完了時に表示された menuentry ブロックをそのまま使うことを進めします。

スクリプト出力の内容のほうが自動的にUUIDが入っているため、コピー&ペーストで使いやすいです。


nanoの場合は保存(Ctrl + O → Enter → Ctrl + X)。テキストエディターの場合は上書き保存。

GRUB設定を書き換える



Phase 9:ChromeOSの初回起動とセットアップ


すべての設定が完了しました。

PCを再起動してVentoyメニューを確認します。

9-1:Ventoyメニューの確認


再起動後、Ventoyのメニューに Linux Mint のエントリが表示されます:

そこで、F6キーを押すと、先程、ventoy_grub.cfg で指定したメニューが現れます。

「ChromeOS 147 (Brunch)」を選択してEnterキーを押します。

9-2:ChromeOSの初回セットアップ



初回起動時は本物のChromebookと同じ「ようこそ」画面が表示されます。

  1. 言語の選択:「日本語」を選択
  2. キーボードの選択:「日本語」を選択(US配列の場合はUSを選択)
  3. ネットワーク接続:Wi-Fiを選択してパスワードを入力
  4. Googleアカウントでログイン
  5. 利用規約に同意
  6. 初期設定完了 → ChromeOSのデスクトップが表示されます

初めてこの画面が表示されたとき、思わず「本当に動いてる……!」と声が出てしまいました。

古いPCが本物のChromebookに生まれ変わった瞬間です。

9-3:ChromeOSの初期設定を整える


Google Playストアを有効にする:

  1. 右下の時計 → 歯車アイコン(設定)をクリック
  2. 「アプリ」→「Googleのサービス」→「Google Playストア」→「有効にする」
  3. 少し待つとGoogle Playストアが使えるようになります

Linux(Crostini)を有効にする(任意):

  1. 設定 → 「詳細設定」→ 「デベロッパー」
  2. 「Linux開発環境」→「有効にする」
  3. ターミナルが使えるようになります



Windows 10からの段階的移行戦略



Chromebookへの完全移行


「でも仕事でWindowsのソフトが必要なシーンもあるし……」と不安な方へ。

いきなり全部移行する必要はありません。

段階的に慣れていくのが賢いやり方です。

フェーズ1(1〜2ヶ月目):ChromeOSを試験的に使い始める

  • 普段のWebブラウジング・YouTube・メール・Googleドキュメントはすべて起動したUSBのChromeOSで行う
  • Windowsは内蔵ストレージにそのままにしておく(USBを抜けばいつでも戻れる)
  • 「困ったら戻ればいい」というセーフティネットがあると、心理的ハードルが大幅に下がります

フェーズ2(3〜6ヶ月目):Windows依存のアプリを代替品に切り替える

Windows のツールと ChromeOS での代替

フェーズ3(6ヶ月以降):「最近Windowsを起動していない」状態に


多くの方が半年も経つと、「そういえば最近Windowsを全然使っていない」という状態になります。

特定の業務用ソフト(CADや特殊な業務システムなど)でしかWindowsが必要でないなら、その用途だけ残してほかはChromeOS/Linuxに完全移行できます。




よくあるトラブルと解決策

問題1:Ventoyのメニューに「ChromeOS 147 (Brunch)」が表示されない


原因: ventoy_grub.cfg の記述に誤りがある

解決策:

# VentoyのFAT32パーティションをマウント
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/ventoy_fat32
# ファイルの存在を確認
ls -la /mnt/ventoy_fat32/ventoy/
# ventoy.json と ventoy_grub.cfg の両方が存在するか確認
# 内容を確認
cat /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg
# 文字コードの確認(UTF-8であること)
file /mnt/ventoy_fat32/ventoy/ventoy_grub.cfg

問題2:ChromeOSがロゴで止まる・起動しない


原因: リカバリイメージとCPUの相性が悪い

解決策: rammus の代わりに shyvana(Intel 第8〜9世代向け)または bobba(Celeron向け)を試してください。新しいimgファイルを作り直す必要があります。

問題3:Wi-Fiが認識されない


原因: Wi-Fiチップのドライバが標準では含まれていない

解決策: ventoy_grub.cfg の起動オプション(options=の部分)にドライバ名を追加します。

よく使われるオプション:

# RTL8188EU チップを使っている場合
options=enable_updates,rtl8188eu
# RTL8821CE チップを使っている場合
options=enable_updates,rtl8821ce

Wi-FiチップのモデルはWindowsのデバイスマネージャーで確認できます。

問題4:永続化モードでLinux Mintが起動しない(casper-rwが認識されない)


原因: ventoy.json の永続化設定のパスが間違っている

解決策:

# casper-rw ファイルが存在するか確認
ls -lh /mnt/ext4data/casper-rw
# Ventoyのpartの値が正しいか確認
sudo blkid /dev/sdb3
# UUIDとデバイス名が一致しているか ventoy.json と照合する

問題5:chromeos-install.sh が途中でエラーになる



原因: Ext4パーティションの空き容量が不足している

解決策:

# ext4パーティションの空き容量を確認
df -h /mnt/ext4data
# casper-rw(4GB) + chromeos.img(20GB) = 最低24GB必要
# 40GBのExt4なら問題なく入るはず

空き容量が足りない場合は、不要なファイルを削除してから再実行します。




完成後の構成まとめ


全作業完了後の64GB USBメモリの構成は以下のとおりです:

64GB USB(実容量 約57.6GB)
│
├─ /dev/sdb1  exFAT  約13.7GB  ← Ventoyブート領域
│   ├─ linuxmint-22.1-cinnamon-64bit.iso(約3GB)
│   │─ persistence/linuxmint-22.3-persistence.dat Linux Mint 永続化ファイル(casper-rw)
│   └─ ventoy/
│       ├─ ventoy.json(永続化・カスタムメニュー設定)
│       └─ ventoy_grub.cfg(ChromeOS起動エントリ)
│
├─ /dev/sdb2  EFI    32MB      ← VentoyのEFIパーティション
│
└─ /dev/sdb3  ext4   約40GB    ← ChromeOS_Dataパーティション
    │─ chromeos.img(20GB・ChromeOS 147本体)
    ※ 残り約16GBはChromOS imgの増加分やLinuxデータ保存に使用可能

起動メニューから選べるOS:

┌──────────────────────────────────────────────┐
│ ① Linux Mint 22.1 Cinnamon(永続化あり)     │
└──────────────────────────────────────────────┘
F&キーを押して
ChromeOS 147 を選択
内蔵ストレージ:Windows 10(USBを抜けばいつでも起動可能)



 

 

 

 

 



サクッとまとめると

*まとめ
この記事では、64GBのUSBメモリ1本だけを使って、Ventoyの永続化機能付きLinux MintとChromeOS 147を共存させる方法を、GUI操作を中心にコマンドも併記しながら全手順を解説しました。

改めてポイントを整理します。

✅ 64GB USB 1本で完結
別のPCも別のUSBも不要です。

Ventoyの「予約領域(Reserved Space)」機能を使って40GBのExt4領域を確保し、Ventoy自身のLinux Mint永続化環境でimgファイルを作り込む——これが今回の核心です。

✅ 永続化がすべてを変える
通常のLive起動は電源を切るたびに変更が消えてしまいます。

永続化モードのLinux Mintなら、インストールしたパッケージも、ダウンロードしたファイルも、次回起動時にそのまま残ります。

長時間かかるChromOS imgの作成も、安心して進められます。

✅ ChromeOS 147はサポート終了後のベストな選択肢

Google PlayストアとLinuxターミナルが使える本家ChromeOS。

セキュリティアップデートも続く。

Windows 10サポート終了後も安心して使い続けられる環境です。

✅ Windows 10は急いで消さなくていい
USBを差してChromeOS、USBを抜いてWindows——これで十分です。

焦らず段階的に移行しましょう。

サポートが切れたWindowsも、オフライン環境や特定ソフト専用として残しておく価値があります。

押し入れで眠っていたあのPCが、USBメモリ1本でChromebookに生まれ変わる瞬間——ぜひあなたにも体験してほしいと思います。

さあ、64GBのUSBメモリを1本用意して、今日からはじめましょう!




> 免責事項:
本記事で紹介している手順はBrunchフレームワークおよびVentoyの各バージョンの仕様によって異なる場合があります。

ChromeOSをBrunchで利用することはGoogleの公式サポート外の方法です。

実際の作業はすべて自己責任で行い、重要なデータは必ず事前にバックアップを取ったうえで実施してください。

 

 

 

 

Windows10サポート終了で焦った私が「XPQ4 × Ventoy」でUSBメモリ1本からデュアルブート環境を作り、Linuxへの移行を始めた全記録!

はじめに――「またか……」と呟いた、あの朝のこと

 

 

2025年秋のある朝、私はいつもどおりコーヒーを啜りながらスマホのニュースを眺めていました。

「Windows 10、2025年10月14日をもってサポート終了」

その見出しが目に入った瞬間、思わず口から出たのは「……またか」という言葉でした。

Windows XP のサポート終了のとき、次は Vista、7、8.1……。

Microsoft というのは、定期的にユーザーへ「さあ、お金を出すか、PCを買い換えるか、諦めるかを選べ」と迫ってくる組織です。

そして今回もそのお知らせが来た。

しかも私のメインPCはWindows 11の要件を満たさないギリギリの古いスペック。

TPMがどうとか、セキュアブートがどうとか、チェックツールを走らせるたびに「お前は対象外だ」と言われ続けてきた機体です。

「いい加減にしろ」と思いながらも、かといってLinuxに完全移行するのは怖い。

>画像 Windows10のサポート終了

長年使い慣れたWindowsのUIや操作感を捨てるのは、まるで20年連れ添った相棒と別れるようなものです。

そんな私が出会ったのが XPQ4 と Ventoy の組み合わせでした。

下記の画像は、私が構築したXPQ4のデスクトップです。

まるで Windows のように見えますが、Debian 13 (Trixie)をベースにしたLinuxです。

操作性は Windowsとそっくりです。

Windows7のようなデスクトップ
画像 WindowsXP のようなデスクトップ

この記事では、私がどのようにして「Windowsそっくりな見た目のLinux」を USBメモリ1本に永続化 し、既存のWindows 10を壊すことなくデュアルブート環境を構築したか、その全記録をお届けします。

 

 

 

 

 

この記事を読んでわかること

  • Windows 10 のサポート終了に伴う「本当のリスク」と取れる選択肢
  • XPQ4(Q4OS)とは何か、なぜWindowsユーザーに向いているのか
  • Ventoy の仕組みと、USBメモリへの導入手順
  • Ventoy の 永続化(Persistence)機能 の設定方法
  • Windows 10 との デュアルブート環境 の考え方と実践
  • 焦らず安全に「脱Windows」を進める移行ロードマップ

「Linuxは難しそう」「コマンドを打つのが怖い」「失敗してWindowsが壊れたら困る」――そんな不安を持つすべての方に向けて書いています。

第1章:Windows 10 サポート終了で、何が「本当に」困るのか

セキュリティアップデートが止まる恐怖

サポートが終了するということは、Microsoft からのセキュリティパッチが届かなくなることを意味します。

OSの脆弱性が発見されても、誰も修正してくれない。

それがどれほど怖いことかというと、たとえば2017年に猛威を振るった「WannaCry」ランサムウェアは、すでにサポートが切れていたWindows XPを標的にした攻撃で、世界中の病院や企業が被害を受けました。

あれと同じことが、今度はWindows 10ユーザーに降りかかってくる可能性があるわけです。

Windows 11 への移行問題

「じゃあ Windows 11 にすればいい」という話になるのですが、ここに罠があります。

Windows 11 は TPM 2.0セキュアブート に対応したPCでないとインストールできないのです(公式サポート外の方法は除く)。

2020年以前に発売されたPCの多くがこの要件を満たしておらず、「ハードウェアごと買い換えろ」というのが実質的な Microsoft の答えになっています。

私のPCもまさにそのパターン。

Core i5-7世代、メモリ8GBと、5年前なら「普通以上」だったスペックが、今ではサポート外の烙印を押されています。

新しいPCを買うお金はある……けれど、このPCがまだ快適に動いているのに捨てるのは気が引ける。

そういう方は少なくないはずです。

「有償延長サポート(ESU)」という選択肢

実は Microsoft は個人ユーザー向けにも有償の延長セキュリティアップデートを提供しています(1年分で数千円程度)。

応急処置としてはありですが、これもいつかは終わります。

根本的な解決にはなりません。

私が選んだ「第4の道」

以上を踏まえて、私が取った作戦はこうです。

「Windowsを消さずに、USB1本からWindowsそっくりのLinuxを動かせるようにする。

まずは使い勝手を試して、納得できたら徐々に移行していく」

これが本記事のテーマ、XPQ4 × Ventoy によるデュアルブート環境の構築です。

「XPQ4」という最強の選択肢

第2章:XPQ4とは何者か――「Windows」のように美しいLinux

Q4OS というベースを知る

XPQ4 を語るうえで、まず Q4OS について触れなければなりません。

Q4OS は Debian ベースの Linux ディストリビューションで、軽量で安定していることが特徴です。

Debian というのは、Linux の中でも特に長い歴史と信頼性を誇るディストリビューションで、Ubuntu もその子孫にあたります。

Q4OS はその Debian をベースにしながら、古いPC でも動作するよう最適化されています。

重要なのは、Q4OS が採用しているデスクトップ環境です。

  • Trinity Desktop Environment(TDE):メモリ消費が極めて少なく、古いPCでもサクサク動く
  • KDE Plasma:見た目が洗練されており、カスタマイズ性が高い

どちらも Windows ユーザーが違和感なく使えるよう設計されており、タスクバーの位置、スタートメニュー的なもの、ファイルマネージャーの操作感など、「あ、なんかWindowsっぽい」と感じる要素が随所にあります。

XPQ4 とは何か

そして XPQ4 は、Q4OS にインストールする テーマパック のようなものです。

公式サイト(https://xpq4.sourceforge.io/)によると、XPQ4 は Q4OS のデスクトップに対して Windows ライクな見た目(look'n feel) を提供するプロジェクトです。

具体的には以下のテーマが用意されています:

XPQ4のテーマ

これを見た私の感想は「……すごい。Windowsそのものじゃないか」でした。

スクリーンショットを見ると、本当に Windows 10 そのものにしか見えない。

タスクバーも、スタートボタンも、通知エリアも、ウィンドウの枠も。「え、これ本当にLinuxなの?」と疑いたくなるレベルです。

2026年3月にはさらに Q4OS Perseus および Quarkos Resolute 向けのインストーラーもリリースされており、開発は現在も活発に続いています。

XPQ4 のダウンロード形式

XPQ4 には主に2つの形式があります:

XPQ4 のダウンロード形式

どちらもライブ起動(インストール不要で試せる)に対応しており、今回私が行う Ventoy での永続化 とも相性抜群です。

私は、この FreeXP の方を利用することにしました。

第3章:Ventoy とは何か――「魔法のUSBメモリ作成ツール」

「Ventoy」がもたらすOS革命

従来の常識を覆すツール

ここで登場するのが Ventoy です。

従来、ブータブルUSBメモリ(起動できるUSBメモリ)を作るためには、Rufus などのツールを使って USB メモリ全体を特定の OS 専用に書き換える必要がありました。

つまり、

  • Ubuntu 用のUSBメモリ
  • Windows 11 インストール用USBメモリ
  • Kali Linux 用のUSBメモリ

……と、OSごとに別々のUSBメモリが必要で、デスクの引き出しには「ラベルが貼られた(あるいはラベルを貼り忘れた)」USBメモリが山積みになる羽目になります。

私の引き出しには実際、用途不明のUSBメモリが4本ほど眠っていました。何が入っているのかわからないので、使うのも怖い。

Ventoy はこの常識を根底から覆します。

Ventoy を一度USBメモリにインストールすれば、あとは ISO ファイルをそのままドラッグ&ドロップでコピーするだけ。

PCを起動すると Ventoy のメニュー画面が現れ、コピーしてある複数の OS から起動したいものを選べます。

1本のUSBメモリに、Windows のインストーラー、Ubuntu、XPQ4 の ISO を全部入れておける、ということです。

Ventoy の永続化(Persistence)機能

さらに重要なのが 永続化機能 です。

「再起動で設定が消える」問題を解決する

通常、ライブUSBで起動した OS は「使い捨て」です。

ブラウザのブックマークを追加しても、ソフトをインストールしても、再起動すればすべて消えてしまいます。

まるで記憶喪失のゲームキャラクターのようです。

しかし Ventoy の永続化機能を使えば、ライブ起動した OS への変更を USB メモリ内に保存し続けることができます。

再起動しても設定やインストールしたアプリが残る、まさに「ポータブルな自分専用 PC」が完成します。

Ubuntu 系のディストリビューションは特に永続化との相性が良く、Q4OS(Debian 系)も対応しています。

実は、この記事も USBメモリにインストールした XPQ4 を日本語化したもので書いています。

もちろん、WiFIの設定や保存したファイルも再起動しても完全に復元されます。

第4章:実際にやってみた――準備編

用意するもの

私が実際に用意したものはこちらです:

  • USBメモリ 64GB(USB 3.0 対応のもの)
    - 32GB でも動作しますが、永続化領域を考えると 64GB 以上が安心
    - Amazonで 1,500〜2,000円程度で購入可能
  • 作業用PC Windows 10 が入っているPC= デュアルブートにしたいPC(または Linuxが入っているUSBメモリやPC)
  • インターネット接続
  • コーヒー1杯(任意。ただし強く推奨)

Ventoy のダウンロードとUSBへのインストール

Step 1:Ventoy をダウンロードする

Ventoy の公式サイト(https://www.ventoy.net/)にアクセスし、最新版の Windows版やLinux版をダウンロードします。

ファイル名は ventoy-X.X.XX-windows.zip のような形式です。

Ventoyのダウンロードページ

Step 2:Ventoy を起動する

ダウンロードした ZIP を解凍し、USBメモリをPCに挿した状態で Ventoy2Disk.exe をダブルクリック。(Linux版もほぼ同様の操作です。)

起動すると対象のデバイスが表示されるので、USBメモリが選択されていることを確認してから「Install」をクリックします。

Ventoyのインストール画面

⚠️ 注意:USBメモリの中身はすべて消えます。 大事なファイルは事前に別の場所に移動させておいてください。

これは本当に大事です。

私は一度、うっかり間違えて普通のUSBメモリを消したことがあります(中身は旅行の写真でした。泣きました)。

インストールが完了すると、USBメモリは2つのパーティションに分割されます:

  • 小さい FAT パーティション:Ventoy のブートローダーが入る領域
  • 大きい exFAT パーティション:ISOファイルを保存するための領域(ここにファイルをコピーしていく)

これで Ventoy の準備は完了です。思ったより簡単でしょう?

第5章:XPQ4(Free10)のISOをダウンロードしてVentoyに追加する

ISO ファイルをダウンロードする

XPQ4 の公式サイト(https://xpq4.sourceforge.io/)にアクセスします。

今回は とにかく軽量な環境にしたいので、「FreeXP live CD image」をダウンロードします。

SourceForge のダウンロードページに飛ぶので、ミラーサーバーを選んでダウンロード開始。

ISO ファイルのサイズは概ね 1.5〜2GB 前後です。自宅の回線なら数分で終わります。カフェでやると隣の人に「何その巨大ファイルダウンロード」という目で見られます。実体験です。

ISO を Ventoy の USB にコピーする

ダウンロードした ISO ファイルを、エクスプローラーで開いた Ventoy の USB ドライブ(「ventoy」という名前のドライブ)にドラッグ&ドロップするだけです。

「え、それだけ?」と思われた方、はい、それだけです。

コピーが終わったら、もう起動できる状態になっています。Rufus のような「書き込み」の概念は Ventoy にはありません。

ISOをコピーするだけ、それがすべてです。

試しにここで一度、USBから起動してみましょう。

PC を再起動し、起動時に F12 や F2 キー(メーカーによって異なります)を押してブートメニューを呼び出し、Ventoy の USB を選択。

すると Ventoy のメニューが現れ、コピーした FreeXP の ISO が一覧に表示されます。それを選択すると……

どーん。Windows XP にしか見えない画面が現れます。

しかしこの時点では「ライブ起動」なので、設定を変えても再起動すると消えてしまいます。これを「永続化」するのが次のステップです。

第6章:永続化(Persistence)の設定――「消えないUSB Linux」を作る

保存領域を設定する

永続化の設定は少しだけ手順が必要ですが、難しくはありません。

落ち着いて一歩ずつ進みましょう。

Step 1:永続化用のイメージファイルを作成する

永続化のために、USB メモリ内に「変更内容を保存するための専用ファイル(永続化イメージ)」を作る必要があります。

これはLinux環境が必要ですが、Ventoy公式永続化ファイルを提供しています。

私は、この方法を利用しました。

もし Linux のターミナル操作に慣れていれば、後から紹介する方法が便利だと思います。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ へ行きます
  2. ページの下の方にある images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。
  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z を選択してさらに解凍してください。
  4. その中から persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します

→ このファイル自体は小さなファイルですが、解凍すると4GBの保存領域が作成されます。

📌 WiFIの設定やブックマークの保存、日本語化はこの4GBの領域で十分ですが、足りなくなったら、Ventoyの中に含まれているツール ExtendPersistentImg.sh などで拡張できます。

また、Linuxのターミナル操作に慣れている人に対して、Ventoyをインストールする時に解凍した場所に 専用のスクリプト CreatePersistentImg.sh が入っています。

こちらを利用しても 永続化ファイルを作成することができます。

Windows 環境から作業する場合、WSL(Windows Subsystem for Linux)または作業用の Linux 環境が必要です。

WSL を使う方法が手軽です。

WSL のターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:

# Ventoy の公式スクリプトをダウンロード
curl -O https://www.ventoy.net/download/CreatePersistentImg.sh

# 実行権限を付与
chmod +x CreatePersistentImg.sh

# 永続化イメージを作成(8GB の場合)
sudo bash CreatePersistentImg.sh -s 8192 -t ext4 -o persistence.dat


-s 8192 は容量を MB 単位で指定しています(8192MB = 8GB)。

OS アップデートやアプリのインストールを考えると、最低でも 8GB は確保することをおすすめします。

私は余裕を持って 16GB にしました。

生成された persistence.dat ファイルを、USB メモリのルートディレクトリ(ventoy ドライブの直下)にコピーします。

Step 2:ventoy.json を作成して永続化を設定する

次に、Ventoy に「このISOファイルにはこの永続化ファイルを使え」と指示するための設定ファイルを作ります。

「ventoy.json」を作成する

USB メモリの ventoy パーティションに ventoy という名前のフォルダを作り、その中に ventoy.json というファイルを作成します(フォルダ名と紛らわしいですが、間違えないように)。

ventoy.json の中身はこのように記述します:

{
"persistence": [
{
"image": "/freexp-xxxxxxxxx-amd64.iso",
"backend": "/persistence.dat"
}
]
}


image には、USB メモリのルートに置いた ISO ファイルの正確なファイル名を記載します(スペースや特殊文字はNG)。

backend は先ほど作った永続化ファイルのパスです。

ventoy.json の設定は正確に

💡 ポイント:ファイル名のスペースに注意
ISO ファイル名にスペースや日本語が含まれていると永続化が正しく機能しません。

ダウンロード後にリネームしておくと安全です。

例:free10-amd64.iso のようにシンプルな名前に。

Step 3:動作確認をする

設定が終わったら USB から再起動。

Ventoy の起動メニューで ISO を選択するとき、今度は「Boot with persistence(永続化で起動)」というオプションが現れるはずです。

それを選択すれば、永続化が有効な状態で XPQ4 が立ち上がります。

試しに壁紙を変えたり、ブラウザのブックマークを追加したりして、一度シャットダウン。再度起動してみると……変えた壁紙がそのまま残っている!

このとき私は思わず「やった!」と声に出してしまいました。

第6章 補足:永続化ファイルの容量が足りなくなったら――後から増量する方法

しばらく XPQ4 を使い続けていると、ある日こんな警告が出るかもしれません。

「ディスクの空き容量が残り少なくなっています」

そうです、最初に作った persistence.dat がいっぱいになってしまったのです。

これは「使い込んでいる証拠」でもあるので、ある意味めでたいことなのですが、そのままにしておくとアプリのインストールができなくなったり、システムの動作が不安定になったりします。

私も最初に 8GB で作ったファイルが、3ヶ月ほどで満杯になりました。

アプリを入れすぎたのです。LibreOffice、GIMP、VS Code、それからなんとなく入れた Blender……。「せっかくだから」の精神が仇になりました。

なぜ後から増量が必要になるのか

persistence.dat は作成時にサイズが固定されるファイルシステムイメージです。

Windows のパーティションと同じように、作った後からサイズを変えるのは単純にはいきません。

「じゃあどうするんだ」という話ですが、Ventoyをインストールするために解凍したファイルの中に

ExtendPersistentImg.sh

があるので、これを利用します。

使用例

拡張 2GB(2048MB)増やす場合

sudo bash ExtendPersistentImg.sh persistence.dat 2048

→ 例えば元のサイズが 1GB なら、実行後は 3GB になります。

容量管理のコツ――日常的に残量を確認しよう

XPQ4 を起動した状態で、ターミナルから以下のコマンドを打つと永続化領域の残量が確認できます:

df -h / 出力例:

Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/loop0 16G 5.2G 9.8G 35% /


Use% が 80% を超えてきたら「そろそろ危ないな」のサインです。

その段階でバックアップを取り、増量作業に備えましょう。

満タンになってから慌てるのではなく、余裕があるうちに動くのが賢いやり方です。(これは人生全般に言えることですね。)

第7章:Windows 10 との快適なデュアルブート環境を構築する

デュアルブートとはどういう状態か

現在の状態を整理すると:

ストレージ OS / 状態
PC の内蔵ストレージ Windows 10 がインストールされている(何も変えていない)
USB メモリ Ventoy + XPQ4(永続化あり)


これは立派なデュアルブート環境です。

  • PC 起動時にUSBを挿している → Ventoy が起動 → XPQ4(Linux)が使える
  • PC 起動時にUSBを挿していない → 普通に Windows 10 が起動する

Windows 10 を消す必要はありません。

USB を挿すか挿さないかだけで OS を切り替えられます。

これがこの方法の最大のメリットです。

Windows 10 は「もしものときの保険」として、そのまま温存しておけます。

BIOS / UEFI の設定について

毎回 F12 を押してブートメニューを出すのが面倒な場合は、BIOS の起動順序(Boot Order)を変更して「USB を最優先にする」設定にしておくと便利です。

設定方法は PC のメーカーによって異なります。

起動直後に Del、F2、F10、Esc などのキーを連打することで BIOS 設定画面に入れます。

ただし、USB を挿していないときは Windows が普通に起動するので、日常的に USB を挿し忘れると「あれ、なんかLinuxが起動しない」と焦る場合があります。

最初の1週間、私は3回くらいそれをやりました。

第8章:徐々に Windows10 から移行していくためのロードマップ

徐々にWindowsからLinuxへ

焦らないことが最大の戦略

「Linuxに移行しよう」と決心したとき、多くの人が陥る罠があります。それは「一気にWindowsを捨てようとすること」です。

私もそのパターンで何度か失敗しています。

若かりし頃、意気込んで Ubuntu をメインにしようとして、1週間後には「プリンターが動かない」「会社のVPNが繋がらない」という問題に直面し、結局 Windows に逃げ戻ったことがありました。

今回は違います。デュアルブート(USB経由)という安全網があるので、いつでも Windows に戻れる状態を保ちながら、少しずつ Linux での作業範囲を広げていけます。

推奨する移行ロードマップ

フェーズ 期間 やること
フェーズ1:慣れる期間 1〜2ヶ月 週末や余暇時間に XPQ4 を起動。ブラウザ、動画視聴、LibreOffice を試す。
フェーズ2:並行運用期間 2〜4ヶ月 メール・ブラウザ作業は Linux をメインに。Windows は特定用途に限定。
フェーズ3:移行判断期間 4ヶ月以降 内蔵ストレージへの正式インストール検討、または USB メイン運用の継続。


大事なのは「失敗してもいい環境を作ること」です。

今回の USB 永続化方式なら、最悪 USB を引き抜けばいつでも Windows 10 に戻れます。

これ以上安全な移行方法はないといっても過言ではありません。




第9章:XPQ4 を使ってみて感じたこと(正直レビュー)

良かったところ

見た目の完成度が高い

正直、最初に起動したとき「これ本当に Linux?」と疑いました。

Windows 10 のダークテーマの再現度は特に秀逸で、スタートメニュー、タスクバー、通知センター的な部分も Windows を意識したレイアウトになっています。

Windowsに慣れたユーザーが混乱しないよう、細部まで丁寧に作られていることが伝わります。

動作が軽快

Trinity デスクトップを使う FreeXP は特に軽く、私のちょっと古い PC(メモリ8GB)でもサクサク動きます。

Plasma を使う Free10 も Windows 10 より重い感じはなく、むしろ余計なバックグラウンドサービスが少ない分、動作がクリアな印象です。

開発が継続している

2026年3月にも新バージョンのインストーラーがリリースされており、プロジェクトは現在進行形で生きています。

SourceForge ではリリースノートも定期的に更新されています。「使い始めたら開発が止まった」というありがちなリスクも低そうです。

気になったところ

完全な Windows の置き換えには工夫が必要

当然ながら、Windows 専用のアプリ(Adobe 製品、一部のゲームなど)は動きません。

Wine や Proton などの互換レイヤーを使えば一部は動きますが、すべてではない。「Linux で完全に代替できるか?」は、自分の用途を正直に棚卸しすることが必要です。

永続化の設定はやや玄人向け

本記事で丁寧に解説しましたが、JSON ファイルの編集やターミナル操作が必要な部分はあります。

これを「難しい」と感じる方もいるでしょう。

ただ、一度設定してしまえば、あとは普通のOSとして使えます。

最初の15分だけ乗り越えれば大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

まとめ:USBメモリ1本が「移行の架け橋」になる

 

*まとめ
Windows 10 のサポート終了は、私たちに一つの問いを突きつけてきます。

「このまま Microsoft に言われるがままにPCを買い換え続けるのか、それとも別の道を探すのか」と。

この記事でご紹介した XPQ4 × Ventoy によるデュアルブート環境は、「いきなり Windows を捨てる」という無謀な選択ではなく、Windows を残しながら Linux の世界を安全に探索するための現実的な方法です。

改めてポイントをまとめます:

記事のポイント
USBメモリ1本が、あなたと Linux の世界をつなぐ架け橋になります。

最初の一歩は意外と小さい。

勇気を出して踏み出してみてください。

私は今、このブログ記事も XPQ4 の上の Firefox で書いています。「Windowsじゃないと仕事できない」と思っていたあの頃の自分に、見せてあげたい画面です。

この記事が参考になったら、ぜひシェアしてください。

同じ悩みを持つ Windows 10 ユーザーの助けになれば幸いです。

質問やご意見はコメント欄へどうぞ。実際に試してみた感想も、ぜひ聞かせてください!

 

#windows #linux #USBメモリ #ventoy #永続化 #XPQ4

 

 

 

 

「Windows 10のサポートが終わる…どうしよう」と悩んだ私が、USBメモリ1本でLinuxデュアルブート環境を構築した全記録【Q4OS × Ventoy 永続化完全ガイド】!

はじめに――「またMicrosoftに振り回された」と感じたあの日のこと

 

 

この記事は約20分で読めます。Linux初心者の方でも手順通りに進めれば必ず再現できるよう、丁寧に解説しています。

2025年の秋口、私はコーヒーを片手にスマホのニュースアプリをスクロールしていました。

「Windows 10、2025年10月14日をもってサポート終了へ」

その見出しを見た瞬間、思わず「またか……」と呟いてしまいました。

Windows XP、Vista、7……毎回この繰り返しです。

Microsoftというのは定期的にユーザーに「さあ、お金を出すか、諦めるかを選べ」と迫ってくる会社だと、私はずっとそう感じています。

我が家のメインPCは2018年製のCore i5機です。

別に壊れていないし、動作も快適です。

しかし、Windows 11へのアップグレード要件を確認すると「TPM 2.0が必要」と書いてあります。

さらに調べると、私のマザーボードはTPMが有効化できるかギリギリのライン。

設定をいじって何とかなったとしても、「サポート対象外のPC」として今後どんな不具合が出るかわかりません。

そこで私が選んだのは、「Linuxへの段階的な移行」という作戦です。

でも正直に言いましょう。

「Linux」という言葉を聞いて最初にイメージするのは、真っ黒な画面に緑色の文字が流れるハッカー映画のアレです。

あんな難しいものを自分が使いこなせるわけがない……そう思っていました。

ところが実際に触ってみると、Q4OSというディストリビューションに出会い、その考えが完全に覆されました。

USBメモリにインストールしたQ4OS

 

この記事では、Linux初心者だった私が試行錯誤しながら辿り着いた「VentoyとQ4OSを使った永続化USBブート環境の構築」と「Windows 10とのデュアルブート」の手順を、余すことなくご紹介します。

実はこの記事もQ4OSで書いているのですが、まったくストレスありません。

むしろ、フルインストールしたQ4OSより軽快な動作をしているのでは?と思えるほどです。




 




 

この記事を読んでわかること

 

この記事を最後まで読むと、次のことが理解できるようになります。

  • ✅ Windows 10サポート終了後に何が起こるか、そしてなぜ今すぐ対策を考えるべきなのかがわかります
  • ✅ Q4OSとは何か――WindowsにそっくりなLinuxディストリビューションの特徴と、Q4OS Andromeda, TrinityとQ4OS Andromeda, Plasmaの違いがわかります
  • ✅ Ventoyとは何か――USBメモリ1本で複数のOSを管理できる魔法のツールの仕組みがわかります
  • ✅ Ventoyを使ってQ4OSを永続化USBとして動かす具体的な手順が、Linux初心者でもわかります
  • ✅ Windows 10を消さずにLinuxと共存させる「デュアルブート」の考え方と実践方法がわかります
  • ✅ Linux移行でよくつまずくポイント(日本語入力・Wi-Fi・Officeファイルなど)の解決策がわかります
  • ✅ 「脱Windows」を焦らず、安全に進める移行計画の立て方がわかります
「Linuxは難しそう」「コマンドを打つのが怖い」「失敗してWindowsが壊れたら困る」――そんな不安をすべて解消しながら、安全・確実に新しいPC環境を手に入れましょう。

 


 

Q4OSとは?「Windowsそっくり」なLinuxが存在した

 

まず「Q4OS」をご存じない方のために簡単に説明します。

Q4OSはチェコで開発されているLinuxディストリビューションで、最大の特徴は「Windowsに極めて近い見た目と操作感」を提供していることです。

特にPlasma版(KDE Plasma搭載)Trinity版が有名で、どちらもWindowsライクなデスクトップ体験を実現しています。

あなたに最適なLinuxは?

 

私が最初に試したのはPlasma版でした。

初めて起動した瞬間、「あれ、これWindowsじゃないの?」と一瞬思ったほどです。

  • タスクバーは下にあり
  • スタートボタンがあり
  • ファイルマネージャーがあり
  • 右クリックメニューがある

普通に使えるじゃないですか!

Plasma版はより現代的なUIで、Windows 10や11を使っていた方はこちらのほうが違和感なく移行できるでしょう。


 

Ventoyとは?「これ一本あれば無双できる」魔法のツール

 

次にVentoyの話をします。

これを知らずにLinux生活を始めるのは、地図なしで山登りをするようなものです。

Ventoy의 紹介

 

Ventoyとは、USBメモリをマルチブートドライブに変換するツールです。

通常、LinuxのISOイメージをUSBメモリに書き込む場合は「Rufus」や「balenaEtcher」を使いますが、これらはUSBメモリをその1つのOSのためだけに使用する形になります。

しかしVentoyを使えば、ISOファイルをUSBメモリにコピーするだけで自動的に起動メニューに追加されるのです。つまり:

✅ Q4OS Andromeda TrinityのISOをコピー
✅ Q4OS Andromeda Plasma のISOをコピー
✅ Ubuntu のISOもついでにコピー
✅ 全部ひとつのUSBメモリに共存

こんな夢のような環境が実現できます。

しかも、ISO同士でUSBの容量を共有しているので無駄もありません。


 

準備するもの

 

準備するもの

 

ハードウェア

 

項目 詳細
USBメモリ 32GB以上を強く推奨。永続化領域を作るので、16GBだと少し心許ないです。私は64GBのものを使いました。Amazonで1,000〜1,500円程度で購入できます。
Windows 10やLinuxが動作するPC(作業用) VentoyのセットアップとISOのダウンロードはWindowsまたはLinux上で行います。
インターネット接続 ISOファイルをダウンロードするために必要です。

 

ソフトウェア(すべて無料)

 

  • Ventoyventoy.net からダウンロード)
  • Q4OS Andromeda Trinity のISOファイル(q4os.org からダウンロード)
  • Q4OS Andromeda Plasma のISOファイル(同上)
💡 Tipsその1:ISOファイルのサイズは?

Q4OS Andromeda TrinityだとISOは約1.2GB、PlasmaだとISOは約2GB程度です。

どちらも比較的軽量です。

ダウンロードは自宅のWi-Fiで行うことをお勧めします。カフェのWi-Fiでやろうとして隣の席に変な顔をされた経験がありますので(笑)。

 

Step 1:VentoyをUSBメモリにインストールする

 

1-1. Ventoyをダウンロードする

 

https://ventoy.net/en/download.html にアクセスし、「Windows」版または「Linux」版の圧縮されたファイルをダウンロードしてください。

Ventoyのダウンロードページ

 

ダウンロードしたzipを解凍すると、Windows用なら Ventoy2Disk.exe というファイルが見つかります。
また、Linux用なら VentoyGUI.x86_64 というファイルがあるはずです。

これをダブルクリックで起動します。

Ventoyのインストール画面

 

⚠️ 注意!

VentoyをUSBメモリにインストールすると、USBメモリのデータがすべて消えます

重要なデータが入っている場合は必ず事前にバックアップを取っておきましょう。

私は最初にこれを失念して、写真データを何枚か失いました……(今でも思い出すと悔しいです)。

1-2. USBメモリを選択してインストール

 

  1. USBメモリをPCに挿します
  2. Ventoy2DiskやVentoyGUI.x86_64を起動すると、上部のデバイス一覧にUSBメモリが表示されます
  3. 表示されたUSBメモリが正しいことを確認します(間違えるとPC内のデータが消える恐れがありますので慎重に確認してください)
  4. 「Install」ボタンをクリックします
  5. 確認ダイアログが2回出るので、どちらも「Yes」をクリックします

インストールが完了すると、USBメモリは2つのパーティションに分割されます:

パーティション名 役割
ventoy パーティション ISOファイルを置く場所(ここにファイルをコピーするだけでOKです)
VTOYEFI パーティション Ventoyのシステム領域(さわらなくて大丈夫です)

 


 

Step 2:Q4OSのISOをダウンロードしてUSBにコピーする

 

2-1. ISOをダウンロードする

 

https://q4os.org/downloads1.html にアクセスしてください。

ここで迷われるかもしれませんが、まずは両方試してみることをお勧めします。

  • Q4OS Andromeda Trinity(64bit版)
  • Q4OS Andromeda Plasma(64bit版)
📌 選び方の目安

- 古いPCやメモリが4GB以下のPC → Trinity が適しています

- メモリが8GB以上あってより洗練されたUIがお好み → Plasma を選んでみましょう

2-2. ISOをVentoyのUSBにコピーする

 

エクスプローラーを開き、VentoyのUSBドライブ(「ventoy」という名前のパーティション)にダウンロードしたISOファイルをそのままドラッグ&ドロップでコピーします。

それだけです。本当にそれだけで大丈夫です。

魔法のUSBツール 『Ventoy』

 

「え、インストール作業とか書き込みとかしなくていいの?」と思われた方、私も最初は同じ気持ちでした。

でもVentoyはそういうものなのです。ISOをコピーするだけで自動的に起動メニューに現れます。


 

Step 3:永続化(Persistence)の設定をする――ここが肝心!

 

永続化 (Persistence)』の設定

 

ここからがこの記事の最大のポイントです。

「永続化」とは何か、なぜ必要なのかを先に説明させてください。

🔁 通常のライブUSBの仕組み

通常、USBメモリからLinuxを起動する(ライブUSB)と、ブラウザのブックマークを追加しようが、デスクトップの壁紙を変えようが、電源を切った瞬間にすべてリセットされてしまいます

次に起動したら、また真っ新な状態です。

まるで毎朝記憶がリセットされる映画の主人公みたいで、これでは実用的に使えません。

そこで「永続化(Persistence)」の設定が必要になります。

これを有効にすることで、ファイルの保存・ソフトのインストール・設定変更などが次回起動後も維持されるようになります。

Ventoyでの永続化設定方法

VentoyはGUIで永続化設定ができるプラグインを提供しています。

3-1. VentoyのPersistenceプラグインを有効にする

 

最新版のVentoyは、persistent というフォルダをUSBの ventoy パーティション直下に作成し、その中に永続化ファイルを配置することで機能します。

手順(Ventoy 1.1.x以降の場合)

  1. USBメモリの ventoy パーティションを開きます
  2. ventoy フォルダを作成します(もしなければ)
  3. ventoy フォルダ内に ventoy.json ファイルを作成し、以下の内容を記述します:
{
    "persistence": [
        {
            "image": "/q4os-trinity.iso",
            "backend": "/persistence/q4os-trinity.dat"
        },
        {
            "image": "/q4os-plasma.iso",
            "backend": "/persistence/q4os-plasma.dat"
        }
    ]
}
💡 重要ポイント

- image の部分には実際のISOファイル名を正確に記載してください。ファイル名が違うと機能しません。

- backend の部分も同様です。

3-2. 永続化用のデータファイルを作成する

 

永続化データを格納するための .dat ファイル(実際にはLinuxのext4ファイルシステム)を作成する必要があります。

これはLinux環境が必要ですが、Ventoy公式永続化ファイルを提供しています。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページ へ行きます
  2. ページの下の方にある images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します
  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z を選択してさらに解凍してください
  4. 中から persistence_ext4_4GB_persistence.dat.7z(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します
    → このファイル自体は小さなファイルですが、解凍すると4GBの保存領域が作成されます
📌 WiFIの設定やブックマークの保存、日本語化はこの4GBの領域で十分ですが、足りなくなったら、Ventoyの中に含まれているツール ExtendPersistentImg.sh などで拡張できます。

これで永続化ファイルの準備が完了です。

💡 Tipsその2:永続化領域のサイズは?

「使えば使うほど欲しくなる」のが永続化領域です。ソフトウェアのインストールやアップデートでどんどん容量を使います。

最低4GB、余裕があれば8〜10GBを確保しておきましょう。私は最初4GBで作ったら3週間でパンパンになり、作り直すはめになりました。

 

Step 4:USBから起動してQ4OSの世界に入る

 

いよいよ実際に起動してみましょう。

4-1. BIOSでUSBブートを優先にする

 

PCを再起動し、起動直後に以下のキーを連打してBIOS/UEFI設定画面に入ります:

BIOS/UEFI 起動キー一覧

 

BIOS画面に入ったら、「Boot」メニューを探し、USBデバイスを起動順序の1番上に移動させます。

設定を保存して再起動すると、Ventoyの青いメニュー画面が表示されます。

4-2. Ventoyのブートメニューから選択

 

Ventoyの起動画面には、コピーしたISOファイルの一覧が表示されます。

  • q4os-trinity.iso(trinity版)
  • q4os-plasma.iso(Plasma版)

どちらかを選んでEnterキーを押した後、さらにメニューが出たら、「Persistence Mode(永続化モード)」 を選択します。

……数十秒後にQ4OSのデスクトップが表示されます!

初めて起動したとき、私は思わず「おお!」と声を上げてしまいました。
本当にWindowsそっくりなのです。
下にタスクバーがあり、スタートボタンがあり、ファイルマネージャーのアイコンがあります。

「これなら使えそう!」

その直感は正しかったです。

4-3. 永続化が機能しているか確認する

 

Ventoyの起動メニューでISOを選んだあと、もう一度Enterを押す前に一時停止する画面が表示されることがあります。
ここで永続化モードを選択できます。

永続化が有効になっていれば、デスクトップが起動してから試しに何か設定を変えてみてください。

たとえば壁紙を変えて再起動し、次回も壁紙が維持されていれば成功です。


 

Step 5:Windows 10とのデュアルブート環境を構築する

 

「USBからLinuxが起動できた!でもWindowsも使いたい」という方のために、デュアルブートの設定について説明します。

実は、VentoyによるUSBブートと、PCのハードディスクにインストールされたWindowsは基本的に干渉しません

つまり:

  • 🖥️ 普段はUSBを挿さずに起動すれば → 普通にWindows 10が立ち上がります
  • 🐧 LinuxをUSBで試したいときだけ → USBを挿して起動順序を変えればよいのです

 

これが最も簡単なデュアルブート的な運用です。

USBブートを常用するためのBIOSの設定方法

毎回BIOSに入るのが面倒な場合は、以下の2つの方法があります:

方法A:起動時にBootメニューを呼び出す(推奨)

 

多くのPCでは、起動時に特定のキー(F8、F10、F12など)を押すことで「起動デバイス選択メニュー」が表示されます。

ここでUSBを選べばBIOSの設定を変えずに済みます。

方法B:BIOSでUSBを起動優先にしたままにする

 

この場合、USBが挿さっていなければ自動的にWindowsが起動するので、実用上は問題ありません。

ただし、誤ってUSBを挿したままにしておくと毎回Ventoyが起動してしまいますのでご注意ください。

私はF12でBootメニューを出す方法を選びました。

USBを挿してF12を押せばLinux、何もしなければWindowsが起動します。非常に快適です。

 

Q4OS Trinity と Plasma、どちらを選ぶべきか? 実際に使い比べた感想

 

2週間ほど両方を交互に使ってみました。正直なレビューをお伝えします。

Q4OS Trinity Desktop

 

✅ 良いところ:

  • 動作が驚くほど軽いです。古いPCやRAMが2〜4GBのマシンでもサクサク動きます
  • Windows XP/7を使っていた世代にはノスタルジーすら感じる親しみやすさがあります
  • 設定項目が整理されていてわかりやすいです

 

❌ 惜しいところ:

  • UIが少し古い印象があります(正直、2005年頃のWindowsっぽい雰囲気です)
  • KDEアプリとの互換性がやや低い場合があります

 

Q4OS Plasma Desktop(KDE Plasma)

 

✅ 良いところ:

  • 見た目が現代的でかっこいいです。Windows 10/11ユーザーが最も違和感なく移行できます
  • カスタマイズ性が非常に高く、壁紙・ウィジェット・テーマなど何でもいじれます
  • アプリの選択肢が豊富です

 

❌ 惜しいところ:

  • Trinityより動作が重めです。最低でもRAM 4GB、できれば8GBは欲しいところです
  • 起動に少し時間がかかります

 

🎯 結論:

 

PCのスペック おすすめバージョン
古いPC・低スペックPC(RAM 2〜4GB) Trinity
現行スペックに近いPC(RAM 8GB以上) Plasma

 

私のCore i5 / 8GB RAMのPCでは最終的にPlasmaをメインで使うようになりました。

 

Linux初心者が「地雷」を踏まないためのQ&A

 

実際に設定中にハマったポイントや、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. Windowsのファイルにアクセスできますか?

A. できます!

Q4OSからWindowsのNTFSパーティション(Cドライブなど)を読み取ることができます。

ファイルマネージャーを開くと、左側にWindowsのドライブが表示されますので、そこをクリックするだけです。

⚠️ ただし、書き込みは慎重に行ってください。誤ってWindowsの重要なファイルを削除すると大変なことになります。

Q. Firefoxは使えますか?

A. はい、最初から入っています!

Q4OSにはFirefoxが標準搭載されています。

Bookmarkを同期すれば、Windowsで使っていたブックマークもすぐに使えるようになります。

GoogleアカウントでChromeに同期していた方は、Linux版Chromeをインストールすることも可能です。

Q. 日本語入力はできますか?

A. 設定が必要ですが、難しくはありません。

デフォルトでは日本語入力ができないため、「Fcitx5」と「Mozc」をインストールする必要があります。

ターミナルで以下のコマンドを実行するだけです:
sudo apt update
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc
🔄 インストール後、再起動して入力メソッドの設定をFcitx5に切り替えれば、日本語入力が可能になります。

Q. Wi-Fiにつながらない場合はどうすればよいですか?

A. ドライバの問題が多いです。

IntelやRealtekのWi-Fiチップを搭載したPCであれば、大抵はドライバが自動的に読み込まれます。

つながらない場合は有線LANで接続してからドライバを探すのが近道です。

Q. Officeファイルは開けますか?

A. LibreOfficeで開けます。

Q4OSにはLibreOfficeが含まれており、Word(.docx)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)などのファイルを開いて編集できます。

⚠️ 完全な互換性はありませんが、読み取り・軽い編集程度なら問題ありません。

 

私のWindows 10からの移行計画――焦らず、じっくりと

 

さて、この環境を作ってから約1ヶ月経った今、私のPC生活がどう変わったかをご報告します。

私のWindows 10からの移行計画

 

現在の使い分け:

 

環境 用途
Q4OS Plasma(USB起動) メインの作業環境。Webブラウジング、メール、文書作成はほぼここで行っています
Windows 10 動画編集ソフト(DaVinci Resolve)を使うときと、どうしてもWindowsでないと動かないゲームをするとき

 

正直に言えば、日常作業の7〜8割はQ4OSでまかなえています
これは嬉しい誤算でした。

移行で一番苦労したのは「慣れ」です。
ショートカットキーが微妙に違ったり、アプリの場所が違ったりします。でも1〜2週間も使えばだいたい慣れてきます。

Windows 10のサポートが終了した今年10月以降も、Windowsは使い続けるつもりですが、セキュリティの重要な作業(ネットバンキングや買い物など)はLinuxで行うようにシフトしていく予定です。






 

 

まとめ:「脱Windows」は思ったより怖くありませんでした

 

*まとめ

最後に、この記事全体のポイントを整理してお伝えします。

今日からできること――6ステップで始めるLinux生活

デュアルブート構築手順

この方法の最大のメリット

  • 🔒 Windowsのデータを一切触らないので完全に安全です
  • 🔄 失敗しても何度でもやり直せます(最悪でもUSBメモリを作り直すだけです)
  • 🧘 徐々にLinuxに慣れていけるので精神的な負担がありません
  • 🆘 いざとなればWindowsに戻せる安心感があるので思い切って試せます

Q4OSとVentoyの組み合わせが最強な理由

Linux移行を考えたとき、多くの方は「いきなりWindowsを消してLinuxだけにするのは怖い」と思われるでしょう。

その感覚は正しいです。どんなに準備しても、いざ使い始めると「あのソフトが動かない」「この機能がない」という場面は必ず出てきます。

だからこそ、Q4OS × Ventoy の永続化USBという方法が有効なのです。

Windowsをそのまま残しつつ、USBメモリからLinuxを「お試し感覚」で使い始めることができます。

使っているうちに自然とLinuxに慣れて、ある日「もうWindowsじゃなくていいかな」という日が来る――そのゆるやかな移行こそが、失敗しない「脱Windows」の王道です。

Windows 10のサポート終了後はどうなる?

サポートが終了しても、Windows 10はすぐに使えなくなるわけではありません。しかし:

リスク 内容
🔐 セキュリティ セキュリティアップデートが提供されなくなるため、ウイルスや不正アクセスのリスクが上がります
📦 アプリ対応 新しいアプリがWindows 10に対応しなくなる可能性があります
💼 業務利用 Microsoft自身がWindows 10の使用を非推奨とするため、業務利用には支障が出る場合があります

だからこそ、今のうちからLinuxに慣れておくことが大切です。サポート終了まで時間的余裕がある今が、移行を始める絶好のタイミングといえるでしょう。



最後に

Windows 10のサポート終了は確かに困った話です。

でも、それをきっかけにLinuxの世界を覗いてみると、「意外と普通に使えるじゃないか」という発見が待っています。

私はこの1ヶ月で、Linuxに対するイメージが「ハッカーのツール」から「使いやすい普通のOS」に180度変わりました。

あなたもぜひ、USBメモリ1本から始まる新しいPC生活を体験してみてください。最初の一歩を踏み出せば、意外とあっさり「あ、これで全然いいじゃん」という景色が見えてくるはずです。



参考リンク

 

 


 

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質問やご意見はコメント欄へどうぞ。できる限り返信します。

 

執筆者:Linux移行奮闘中の一般男性。Core i5 / 8GB RAM / Windows 10機でQ4OS Plasmaを永続化USBから愛用中。好きな食べ物はカレーライス。

 

【1本で完結】古いPCが超速で蘇る!VentoyとBrunchで作る「究極のChromeOS起動USB」完全構築ガイド!

はじめに:なぜ今、USB1本に「夢」を詰め込むのか

解決策はUSB1本

 

 

 

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解決策はUSB1本

「押し入れで眠っている、あの頃の相棒をもう一度輝かせたい」

そんな風に思ったことはありませんか?

最新のWindows 11を入れるにはスペックが足りず、かといって捨てるには忍びない。

そんなノートPCを、私はこれまで何台も見てきました。

今回ご紹介するのは、単なる「古いPCの再利用」ではありません。

USBメモリ1本を差し込むだけで、どんな環境(BIOS/UEFI)でも爆速で立ち上がり、しかも「中身は本物のChromebook」という魔法の杖を作る方法です。

巷には「ChromeOS Flex」という公式の選択肢もありますが、正直に言いましょう。

Google Playストアが使えないFlexでは、本当の満足感は得られません。

私たちが欲しいのは、Androidアプリが動き、フル機能が使える「真のChromeOS」ですよね?

さらに、「ChromeOS Flex」は外部のストレージメディアにインストールすることはできません。

つまり、USBメモリや外付けのSSDにはインストールできない仕組みになっています。

 

  • はじめに:なぜ今、USB1本に「夢」を詰め込むのか
    • なぜ「Brunch」なのか?
    • この記事でわかること
  • 1. 準備編:私のデスクが「ジャンクPCの物置」になった理由
    • ① Ventoy(ベントイ)
    • ② ChromeOS のイメージ
    • ③ Brunch Framework
    • ④ Linux Mint
  • 必要なものをもう一度まとめて説明します。
    • ① USBメモリ(64GB以上、できればUSB 3.0/3.1対応)
    • ② Ventoy(ベントイ)
    • ③ LinuxMint XFCE Edition(ISOファイル)
    • ④ Brunch Framework & ChromeOS Recovery Image(Serving Builds)
  • 2. 最初の試練:Ventoyのインストールと「秘密の余白」
    • 2-1. BIOSとUEFI、どちらも捨てない設定
    • 2-2. 「末尾にext4の領域を残す」という高等テクニック
    • 実践!Ventoyのインストール手順(Windows & Linux両対応)
      • 最大の罠を回避せよ!「ext4 パーティション」の正しい作り方
      • Ventoy「予約領域」を作成
      • GPartedで「仕上げ」を行う
  • 3. 素材の収集:自分のPCに合った「リカバリイメージ」を選ぶ
    • 3-1. CPU世代別のおすすめコードネーム
  • 4. 土台作り:LinuxMintとインストール素材の配置
  • 5. 運命の起動:LinuxMintのLive環境へ
  • 6. 職人技:ext4パーティションのフォーマットと確認
  • 7. 【核心】Brunchを使ったChromeOS.imgのインストール
    • 7-1. 作業ディレクトリへの移動
    • 7-2. 依存パッケージのインストール
    • 7-3. インストールスクリプトの実行(img化と書き込み)
  • 8. 最後の仕上げ:VentoyからChromeOSを認識させる
    • 8-1. ventoy_grub.cfgの作成
  • 9. 感動の瞬間:爆速ChromeOSとの対面
  • 10. 徹底解説:使い勝手を爆上げする「初期設定」と「Android運用」
    • 10-1. Androidアプリの「最適化」
    • 10-2. 音が出ない?Wi-Fiが遅い?
  • 11. トラブルシューティング:私がハマった「落とし穴」全公開
    • ①「Grub Error」で起動しない
    • ② Playストアが「保留中」から進まない
    • ③ タッチパッドが効かない
  • 12. 長期運用のコツ:USBメモリの寿命を延ばすために
  • まとめ:USB1本があなたのPCライフに革命を起こす

 

 

 

 

 

 

続きを読む

Windows 10終了の絶望を希望に変える!設定保存可能な「永続化Linux Mint USB」で愛機を爆速・最新化する究極の完全攻略ガイド !

はじめに

 

本ページはアフィリエイト広告を利用しています

みなさん、こんにちは。
古いガジェットを愛し、新しい技術でそれを蘇らせることに無上の喜びを感じる「自作派ブロガー」です。

ついに、恐れていたその日が過ぎてしまいました。
2025年10月14日、Windows 10のサポートが公式に終了しました。

今、この記事を読んでいるあなたの手元には、昨日まで現役だったはずの「かつての相棒」があるはずです。
画面の隅に表示される「サポート終了」の不吉な通知。
マイクロソフトからは「Windows 11搭載PCへの買い替え」を促す広告が執拗に表示されます。

「まだキビキビ動くのに、OSの都合だけで捨てなきゃいけないの?」という怒りに似た悲しみ、痛いほどよくわかります。
私もそうでした。
第7世代のCore i5、メモリ8GB。
Windows 11の「システム要件」という冷酷な門前払いを食らった私のノートPCは、ゴミ箱行きを待つだけの運命に見えました。

しかし、諦めるのはまだ早い。
結論から言いましょう。
あなたのそのPC、Linux Mintという「魂」を入れ、Ventoyという「魔法の杖」を使えば、Windows 10時代よりも軽快で、安全で、そして何より「自分好み」にカスタマイズされた最強のポータブルPCとして生まれ変わります。

今回は、初心者が最も挫折しやすい「設定が消えてしまう」という問題を解決する「永続化(Persistence)」の手法を軸に、7,000文字超の圧倒的ボリュームで、その全工程をどこよりも詳しく、私の失敗談も交えながら徹底解説します。

 
 

この記事でわかること

この記事を最後まで読み込めば、以下のスキルがすべて手に入ります。

  • サポート終了後のWindows 10を使い続ける「本当のリスク」と回避策
  • USBメモリ1本で複数のOSを管理する神ツール「Ventoy」の導入法(Windows/Linux両対応)
  • ライブ起動なのに「設定やデータが消えない」!魔法の「永続化(Persistence)」の仕組み
  • 【完全図解】Linux Mintを「日本仕様」にするための言語設定とFcitx5-Mozc導入術
  • WindowsユーザーがストレスなくLinuxへ移行するための「黄金のロードマップ」

さあ、古いPCに新しい命を吹き込む、最高にワクワクする旅に出かけましょう!


1. 2025年10月、私たちはなぜ「Windows」を卒業すべきなのか

「サポートが切れたって、ウイルス対策ソフトを入れていれば大丈夫でしょ?」 そう考える方が多いのも無理はありません。

しかし、プロの視点から言わせていただくと、それは「シロアリに食い荒らされた家の柱を、セロハンテープで補強する」ようなものです。

OSの脆弱性は「家の土台」の欠陥

ウイルス対策ソフトが守るのは、あくまで「入ってくる不審者」です。
しかし、OSのサポート終了(EOS)は、家そのものの構造(設計上の欠陥)が見つかっても、誰も修理してくれないことを意味します。
悪意あるハッカーは、その「修理されない穴」を狙って、あなたのパスワードやクレジットカード情報を盗み取ります。

Windows 11への「無理なアップグレード」の罠

ネットには「古いPCに無理やりWindows 11を入れる方法」が溢れています。
私も試しました。
結果は……「重い、遅い、不安定」の三重苦。
OSが要求するスペックを満たしていないマシンでWindows 11を動かすのは、軽自動車で大型トラックの荷物を運ぶようなものです。

そこで「Linux Mint」という救世主

Linux Mintは、Ubuntuという有名なOSをベースに、「Windowsユーザーが迷わないこと」を最優先に開発されたOSです。

  • 見た目がWindows 7/10に近い(スタートメニューがある!)
  • 動作が驚くほど軽い(メモリ使用量がWindowsの半分以下)
  • 世界中のボランティアが常に最新のセキュリティに更新している
  • そして、完全に無料

これを使わない手はありません。


2. 秘密兵器「Ventoy」がもたらすOS革命

今回は、「Linuxを試してみたいけれど、今のWindows環境が消えてしまうのは困る……」そんな不安を抱えている方に、Ventoyを使った起動を紹介します。

内蔵ストレージに直接Linux Mintをインストールする必要は一切ありません。
Ventoyを使えば、Windows 10のシステムや大事なデータには一切手をふれず、USBメモリから直接Linux Mintを立ち上げることができるのです。

PCにUSBを挿せばLinux、抜けばいつものWindows。
PCの中身を「汚さず」に、新しいOSの世界をノーリスクで体験してみませんか?

さて通常、Linuxを試すには専用ソフトでUSBメモリにOSを「焼く」必要があります。
しかし、これには大きな不満がありました。

  • USBメモリ1本につき、OS1つしか入れられない
  • 別のOSを試したくなったら、またフォーマットして書き直し
  • USBメモリの余った容量をファイル保存に使えない

「あぁ、面倒くさい……」 そう思っていた私の前に現れたのが、Ventoyでした。

Ventoyは「OSのビュッフェ会場」

Ventoyを一度USBメモリにインストールしてしまえば、あとはISOファイルをUSBメモリの中に「コピー&ペースト」するだけで、PC起動時にメニューが表示されるようになります。

「これなら、Linux Mintも、Ubuntuも、なんならWindowsの再インストール用イメージも、全部1本のUSBに入れて持ち歩ける!」
この衝撃は、CDを持ち歩いていた時代から、iPod(古い?)に音楽を詰め込めるようになった時の感動に似ています。


3. 実践!Ventoyのインストール手順(Windows & Linux両対応)

まずは土台となるVentoyをUSBメモリにインストールしましょう。

【準備するもの】

  • USBメモリ(16GB以上、できれば32GB〜64GB)
  • 重要: 必ず「USB 3.0以上(端子が青いもの)」を選んでください。
    USB 2.0だと、Linuxの起動や動作が劇的に遅くなり、やる気が削がれます。
  • インターネット環境

【A:Windows 10/11からインストールする場合】

  1. Ventoy公式サイトのダウンロードページへアクセスします。
  2. ventoy-x.x.xx-windows.zip をクリックしてダウンロードします。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを右クリックして「すべて展開」します。
  4. 展開されたフォルダの中にある Ventoy2Disk.exe を右クリックして「管理者として実行」します。
  5. USBメモリをPCに挿し、アプリ上の「Device」に正しく表示されているか確認します。
  6. 「Install」ボタンをクリックします。

警告: 「中のデータがすべて消えるけどいい?」と2回聞かれます。
深呼吸して「はい」を押しましょう。
「Congratulations!」と表示されたら、あなたのUSBメモリは「魔法の杖」に進化しました。

【B:Linux環境からインストールする場合】

すでにLinuxを使っている、あるいはLinux PCしか手元にない場合でも大丈夫です。

  1. 公式サイトから ventoy-x.x.xx-linux.tar.gz をダウンロードします。
  2. ダウンロードしたファイルをクリックして「すべて展開」します。

または、下記のようにターミナルから展開します。
ターミナルを開き、ダウンロードしたディレクトリへ移動します。

Bash
cd ~/Downloads
tar -xvf ventoy-*.tar.gz
cd ventoy-1.0.xx  # バージョン番号に合わせて移動

USBメモリのデバイス名を確認します。

Bash
lsblk

管理者権限でスクリプトを実行するか VentoyGUI.x86_64 をクリックして実行します。
VentoyGUI.x86_64 の方がわかりやすいと思います。

VentoyをUSBメモリにインストール
Bash
sudo ./Ventoy2Disk.sh -i /dev/sdb

確認(y/n)が出るので、慎重に y を入力して進めます。
これで、USBメモリ内に Ventoy という名前の空のパーティションが作成されます。

私が Ventoy をインストールしたUSBメディアです。
コンピュータに挿しっぱなしで使っています。

もし、少しお金がかけられるなら外付けの小さなSSDがお勧めです。


4. Linux Mintの「心臓」と「記憶」を準備する

次に、OSそのものと、今回の主役である「設定保存用の領域」を準備します。

① Linux MintのISOをダウンロード

  1. Linux Mint公式サイトへアクセス
  2. 「Cinnamon Edition」 を選択します。
    (私は 軽さ重視で Xfce Edition を選択しました。)
  3. 「Download locations」から、日本のミラーサイト(理化学研究所や山形大学など)を選んでダウンロードします。
  4. ダウンロードが終わったら、そのファイルをそのままUSBメモリの「Ventoy」ドライブにコピーします。

② 【最重要】「永続化(Persistence)」ファイルを準備する

通常のライブUSBでは、シャットダウンすると設定がすべて消えます。
これを防ぐために、USBメモリの中に「保存用の空箱(データファイル)」を用意します。
このラインより上のエリアが無料で表示されます。

  1. Ventoy公式の永続化ファイル配布ページへ行きます。
  2. images.zip という圧縮ファイルをダウンロードし、解凍します。
  3. そのなかから、persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat.7z を選択してさらに解凍してください。
  4. 中から persistence_ext4_4GB_casper-rw.dat(4GBの保存領域)などのファイルを取り出します。

アドバイス: 今後のアプリ追加やデータ保存を考えるなら、8GBや16GBのファイルがあればそれを選びたいのですが、そのようなファイルは存在しません。
Ventoyの公式サイトやGitHubから、Linux版の最新パッケージ(例:ventoy-1.0.xx-linux.tar.gz)をダウンロードして解凍し、 その中の ExtendPersistentImg.sh というファイルを利用すると、後から保存領域の容量を増やすことができます。
このファイルをUSBメモリの中に Ventoy というフォルダを作成し、その中に コピーします。
名前を persistence.dat に変更しておくと便利です。
私は、わかりやすいように linuxmint-22.3-persistence.dat としました。


5. 魔法の設定ファイル ventoy.json の作成術

ここが一番の「玄人ポイント」ですが、丁寧に行えば怖くありません。
Ventoyに「Linux Mintを起動する時は、さっきの保存ファイルを使ってね!」と教えてあげます。

  1. USBメモリのルート(一番上)に ventoy という名前の新しいフォルダを作ります。
  2. そのフォルダの中に、テキストエディタ(メモ帳やeditなど)で新しいファイルを作ります。
  3. 以下の内容を正確にコピペしてください。
JSON
{
    "persistence": [
        {
            "image": "/linuxmint-21.3-cinnamon-64bit.iso",
            "backend": "/ventoy/persistence.dat"
        }
    ]
}

※注意: image の後のファイル名は、あなたが実際にダウンロードしたLinux Mintのファイル名と完全に一致させてください(例:linuxmint-22-cinnamon-64bit.isoなど)。
ファイル名を ventoy.json として保存します。
保存場所は ventoy フォルダの中です(例: E:\ventoy\ventoy.json)。

ventoy.json と persistence.dat を ventoyフォルダの中に配置

6. いよいよ起動!古いPCが「別の顔」を見せる瞬間

準備は整いました。

  1. PCの電源を切り、USBメモリを挿した状態で電源を入れます。
  2. メーカーロゴ(DELLやHP、富士通など)が出ている間に、ブートメニューを呼び出すキー(F12, F11, F9, EscなどPCによって異なります)を連打します。
  3. ブートメニューからUSBメモリを選択します。
  4. Ventoyの青いメニュー画面が登場! Linux Mint を選択します。
  5. メニューが出たら、「Persistence Mode(永続化モード)」 を選択します。

ここが肝: 通常モードを選ぶと、設定が保存されません!
数秒から数十秒後……暗い画面にLinux Mintのロゴが浮かび上がり、美しいデスクトップが表示されます。
この瞬間、あなたのPCは「サポート終了」の呪縛から解き放たれました。


7. 初心者でも挫折しない!「日本仕様」への完全セットアップ

日本語化 日本語入力の設定をした LinuxMint

起動した直後のLinux Mintは「英語」です。
「あぁ、やっぱり自分には早すぎたんだ……」とブラウザを閉じようとしたあなた、ちょっと待ってください!
ここから「日本仕様」にするまでは、わずか5分。
カップ麺を待つ時間で終わります。

① システムの日本語化

  1. 左下の「メニュー」→ Languages を検索して開きます。
  2. Install / Remove Languages... をクリック。
    ( スクリーンショットはすでに日本語されています。)
言語の設定

3.Japanese, Japan UTF-8 を選んでインストール(時間がかかることがありますが、ゆっくり待ちましょう)。
4.インストール後、各設定項目をすべて「Japanese」に変更し、最後に Apply System-Wide(システム全体に適用)を必ずクリックします。

② 日本語入力(Fcitx5-Mozc)の導入

「日本語は表示されるのに、文字が打てない!」 これがLinux初心者が最も絶望するポイントです。
でも大丈夫、最強の呪文を教えます。

  1. メニューから画面下の設定 入力方法(Input・・・)をクリックします。
  2. 日本語を選択してインストール。
  3. インストール後画面上の、フレームワークを fcitx に変更します。(これを良く忘れます。)
日本語入力の設定

4.次に設定から Fictx の設定 を選択肢、英語のキーボードを削除して、日本語キーボードを追加して、下記の図のようになるように設定してください。

Fictx の設定

5.一度ログアウトして再ログイン(または再起動)すれば…… 「半角/全角」キーで日本語がスラスラ打てるようになっています!
感動の瞬間です。
実はこの記事は、Ventoyから起動した LinuxMint で書いています。


8. エピソード:私の「Linux移行」失敗談と、その後の天国

ここで少し、私の恥ずかしい失敗談を聞いてください。
私が初めてこの「永続化USB」に挑戦した時、ventoy.json の書き方を1文字だけ間違えていました。
カンマが1つ足りなかったのです。
その結果、何時間作業して設定をいじっても、再起動するたびに英語の初期画面に戻ってしまう。
「Linuxなんて、やっぱりただの試供品じゃないか!」と枕を濡らした夜もありました。
しかし、間違いに気づき、正しく「永続化」が機能し始めた時、世界が変わりました。

  • Wi-Fiのパスワードを一度入れれば、次から自動で繋がる。
  • ブラウザにお気に入りを登録して、履歴が残る。
  • デスクトップに昨日の作業ファイルがそのまま置いてある。

「これ……もう実質、数万円のノートパソコンを買ったのと同じじゃないか?」
そう確信した瞬間、古いPCは「捨てられないお荷物」から「最強のポータブル秘密基地」に昇格したのです。
今では、このUSBメモリ1本を胸ポケットに入れ、外出先のネットカフェや貸し会議室のPC(許可があれば)に刺して、1分で「いつもの自分のデスクトップ」を立ち上げて仕事をしています。
Windows 10のサポート終了は、私にこの「自由」を教えてくれるきっかけだったのです。


9. Windowsから徐々に卒業するための「賢い戦略」

「よし、今日からWindowsを消してLinux一本にするぞ!」 …その意気込みは素晴らしいですが、無理は禁物です。
私は以下の「3ステップ移行」をおすすめしています。

【ステップ1:ブラウザ専用機として楽しむ】
今の時代、私たちがPCで行う作業の8割はブラウザ(ChromeやFirefox)の中で完結します。
まずはこのUSB Linuxで、YouTubeを見たり、Amazonで買い物をしたり、Gmailをチェックしたりしてみてください。
「あれ、OSが違うだけで、やってることはWindowsと同じじゃない?」と気づくはずです。

【ステップ2:互換ソフトに慣れる】

  • Microsoft Office → LibreOffice(プリインストール済み)
  • Photoshop → GIMP
  • Outlook → Thunderbird これらはすべてLinux Mintで完璧に動作します。

無料で使えるこれらのソフトに慣れてしまえば、もう高いサブスク料金を払う必要もありません。

【ステップ3:完全インストールへ】
数週間、USBメモリでの運用に慣れ、「もうWindowsに戻る必要はないな」と確信したら、デスクトップにある「Install Linux Mint」というアイコンをダブルクリックしてください。
USBメモリではなく、PC本体のストレージにLinuxを書き込みます。
これで、あなたのPCは真の意味で「爆速」になります。
USBメモリというボトネックがなくなるため、第7世代のCore i5であれば、起動時間は15秒程度、アプリの立ち上がりも一瞬になります。


10. よくあるトラブルと、プロが教える解決のヒント

作業中に「あれ?」と思ったら、ここをチェックしてください。

Q: Ventoyのメニューが出ず、Windowsが立ち上がってしまう。
A: PCの「セキュアブート(Secure Boot)」を無効にしてみてください。
BIOS設定画面(電源投入直後にF2やDelキー)にあります。
最近のVentoyはセキュアブート対応ですが、古いPCや一部のメーカーでは無効にしないと弾かれることがあります。

Q: 永続化ファイル(persistence.dat)が4GBじゃ足りない!
A: Ventoyなら、もっと大きなファイルを作成して ventoy.json を書き換えるだけで拡張可能です。
私は16GBのファイルを作って、お気に入りの音楽や壁紙を詰め込んでいます。

Q: そもそもVentoyのメニューにISOファイルが表示されない。
A: ISOファイルを「VTOYEFI」という小さなパーティションに入れていませんか? 広い方の「Ventoy」ドライブに入れてください。


 

サクッとまとめると

*まとめ

Windows 10のサポート終了は、多くの人にとって「PCの寿命」と感じられるかもしれません。
しかし、視点を変えれば、それは「メーカーが押し付けた寿命を乗り越え、自分の手でPCを再定義する自由」を手に入れたということです。
今回紹介した Ventoy × Linux Mint × 永続化 という手法は、その自由を手にするための最も確実で、最も低コストな方法です。

  • Ventoy で、OSの壁を壊す。
  • Linux Mint で、Windowsを超える軽快さを手に入れる。
  • 永続化設定 で、自分だけの環境を一生使い続ける。

最初は戸惑うこともあるでしょう。
コマンドを打ち込む手が震えることもあるかもしれません。
でも、それを乗り越えた先にある「古いPCが最新マシンとして蘇る快感」は、何物にも代えがたいものです。
2025年10月。
私たちは「OS難民」になるのではなく、「OSの支配者」になりましょう。
あなたの相棒(PC)は、まだ十分使えます。
ただ、新しい魂(OS)を待っているだけなのです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたのデジタルライフをより自由で、豊かなものにするきっかけになれば幸いです。
もし構築中に困ったことがあれば、ぜひコメント欄やSNSで声をかけてください。
あなたの挑戦を、私は全力で応援しています!
それでは、最高のLinuxライフを!

※この記事は実体験に基づき、初心者の方でも再現できるように構成されています。
作業を行う際は、大切なデータのバックアップを必ず取り、自己責任で楽しんでください。

【2026年完全保存版】Windows10サポート終了の絶望を救う!古いPCを「Android対応ChromeOS 145」で爆速化し、デュアルブート環境を構築する奇跡の全記録!

 

あの忌まわしいポップアップが出たのは、冷え込みが厳しくなってきたある朝のことだった。

窓越しに四万十川の穏やかな水面を眺めながら、いつものように目覚めのコーヒーを啜り、長年愛用している中古のノートパソコン(数年前にメルカリで9000円で購入した愛機だ)を開いた瞬間のことである。

「Windows 10 のサポートは終了しました」

画面の中央に居座るその無機質なテキストは、まるで長年連れ添った相棒への別離への宣告のようだった。

「いやいや、お前まだ全然動くじゃないか」と画面に向かって独り言をこぼすも、Microsoftの決定は絶対だ。

セキュリティ更新がストップしたOSを使い続けるのは、鍵をかけずに玄関のドアを開けっ放しにして旅行に出かけるようなものである。

世間は「Windows 11搭載の最新AIパソコンに買い替えましょう!」と騒ぎ立てているが、ちょっと待ってほしい。

物価高が家計を直撃するこのご時世、ただネットサーフィンをして、ブログを書き、時々YouTubeで昔の音楽を楽しむだけの「シルバーライフ」の相棒に、10万円、いや15万円もの大金を投資しろと言うのだろうか?

冗談じゃない。

私たちに必要なのは、無駄に肥大化した最新OSと高価なハードウェアではなく、「今ある資産を最大限に活かす知恵」である。

そこで私は立ち上がった。

「Windowsはもういらない」とまではまだ言い切れないチキンな私だが、一つの壮大な計画を思いついたのだ。

それが、「ChromeOS 145を導入し、Windows10とのデュアルブート環境を構築し、徐々にWindows10からの移行を考える」という、ロマンあふれる脱出計画である。

この記事は、PCの延命に人生の情熱を燃やすある男の、汗と涙と(少しの)ターミナル操作の記録である。

ファイルの入手方法から、初心者が最もつまずきやすい「USBメモリのドライブ名の確認方法(/dev/sdbなど)」まで、絶対に失敗しないための手順を網羅した。

同じように「古いPCをどうにかしたい」と悩むすべての同志に向けて、特大ボリュームでそのすべてを包み隠さずお伝えしよう。

 

 


USBメモリからChromeOS 145を起動
 

第1章:なぜ「ChromeOS Flex」ではなく「本物」にこだわるのか?

古いPCの再利用と聞いて、少し詳しい人なら「Google公式の『ChromeOS Flex』を入れればいいじゃないか」と言うだろう。

確かにその通りだ。

USBに焼いてインストールするだけで、あっという間にサクサク動く PCが完成する。

しかし、私にはどうしても譲れない条件があった。

それは「Androidアプリ(Google Playストア)が動くこと」である。

ChromeOS Flexは素晴らしい軽量OSだが、最大の弱点は「Androidアプリが使えない」ことだ。

また、外部メディアにインストールできないこと、今回は、Windows10の環境はそのままにUSBメモリにChromeOSをインストールしたい。

現代のデジタルライフにおいて、スマホで使い慣れたアプリがPCでもシームレスに動く恩恵は計り知れない。

Kindleで電子書籍を大画面で読み、使い慣れた画像編集アプリでブログのアイキャッチを作り、ローカルのニュースアプリをサクッとチェックする。

これらを手放すことは、スマートな生活からの後退を意味する。

そこで私が目をつけたのが、有志が開発した「Brunch」という神がかったフレームワークである。

この「Brunch」を使えば、その辺に転がっている普通のIntel製CPUを積んだWindows PCに、Chromebookに搭載されている「本物のChromeOS(Android対応版)」をねじ込むことができるのだ。

まさに現代の錬金術である。

今回、私が挑むのは最新の「Brunch 145」「ChromeOS 145」の組み合わせだ。

さあ、ワクワクしてこないだろうか?

ChromeOSをUSBメモリにインストール
正規ChromeOSをUSBメモリにインストールする意義

第2章:いきなり移行しない。「デュアルブート」という賢い選択

人間、長年の習慣をいきなり変えるのは怖いものだ。

「よし、今日からWindowsを完全に消し去ってChromeOS一本で生きていくぞ!」と息巻いてハードディスクをフォーマットした翌日、「あ、あのWindows専用ソフト、どうしても必要だった…」と絶望の淵に立たされるのは火を見るより明らかである。

だからこそ、今回は「デュアルブート環境の構築」を強く推奨する。

デュアルブートとは、1つのPCの中に「Windows」と「ChromeOS」の両方を住まわせ、電源を入れた時に「今日はどちらのOSで立ち上げますか?」と選べるようにする仕組みだ。

これなら安心だ。

基本は爆速のChromeOS 145で快適なネット生活を送り、どうしてもWindows 10が必要になった時だけ、Windowsを立ち上げればいい。

そして、半年後、1年後、「あれ?最近まったくWindows起動してないな」と気づいた時こそが、真の移行完了の瞬間なのだ。

徐々に移行を考える、これが大人の余裕である。


第3章:魔法のアイテムを入手せよ!(ファイルのダウンロード方法)

さあ、理屈はここまでにして、実際に手を動かしていこう。

休日の午後に、お気に入りのBGMでもかけながら取り組むのがおすすめだ。

まずは必要なファイルをインターネットの海からサルベージしてくる必要がある。

ここでは「どこから、どうやってダウンロードするか」を詳しく解説する。

① Brunchフレームワーク(バージョン145)の入手

これは、Windows用ハードウェアとChromeOSの間を取り持つ「優秀な通訳」だ。

  • Webブラウザで「GitHub Brunch」と検索し、開発者(sebanc氏)のページを開く。(URL: https://github.com/sebanc/brunch/releases
  • ページ内に「Brunch r145(または最新の安定版)」というリリース項目があるので探す。
  • その項目の下部にある「Assets」という文字をクリックして展開する。
  • その中にある brunch_r145_stable_xxxx.tar.gz のようなファイルをクリックしてダウンロードする。

② ChromeOS リカバリイメージ(核心部)の入手

これが今回の主役である。Googleのサーバーから直接「本物のChromeOS」のデータを頂戴する。

  • Webブラウザで「Chromium Dash Recovery Images」と検索し、Googleの公式ダッシュボードを開く。 (URL: https://chromiumdash.appspot.com/serving-builds?deviceCategory=ChromeOS
  • 画面上部の検索窓(Search...)に「rammus」と入力する。
    ※「rammus」とは、Intel製CPU(第1世代〜第9世代あたり)と相性が抜群に良いChromeOS의 コードネームだ。大半の古いWindows PCはこれで動く。
  • rammusの行を見つけたら、右にスクロールして「145」のバージョンのリカバリイメージを探す。
  • リンクをクリックしてダウンロードする。
    ※ダウンロードされるファイル名は非常に長く、例えば以下のような名前になる。
    chromeos_16552.53.0_rammus_recovery_stable-channel_RammusMPKeys-v9.bin.zip

③ 32GB以上のUSBメモリ

これが今回の「新しいOSの住処」となる。
デュアルブート環境を作る際、PC本体のハードディスクを直接いじるのはリスクが高い。まずはUSBメモリにChromeOSをインストールし、そこから起動させる「USBデュアルブート」が最も安全で手軽なのだ。

💡最重要ポイント:解凍とリネーム

ダウンロードした2つのファイル(Brunchのtar.gz と ChromeOSのzip)は、必ず解凍(展開)して、同じ1つのフォルダにまとめておくこと。

そして、ChromeOSのファイル名は長すぎて後のターミナル操作で確実にタイピングミス(ゲシュタルト崩壊)を引き起こすため、解凍して出てきた .bin ファイルを右クリックし、rammus_recovery.binという短い名前に変更(リネーム)しておこう。

過去に私は、長いファイル名を手打ちしてスペルミスを連発し、貴重な休日を3時間無駄にした苦い経験がある。

これでインストールに必要な「5つの主要ファイル(Brunchの中身4つ+ChromeOSのbinファイル1つ)」が1つのフォルダに揃ったはずだ。


第4章:絶対に間違えてはいけない「USBドライブ名」の確認方法

ここからがいよいよ本番だ。Windows上では作業ができないため、「Ubuntu」や「Linux Mint」などのLinuxのLive USBを使ってPCを起動し、作業を進める。

Linuxが起動したら、ターミナル(黒い画面)を開く。

ここで初心者が最も恐怖を抱き、そして最も慎重にならなければならないステップがある。それが「インストール先のUSBメモリのデバイス名(/dev/sdX)を正確に把握すること」だ。

Linuxの世界では、接続されたストレージ(ハードディスクやUSB)は /dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc といったアルファベット順の名前で管理される。

もし間違えて、Windowsが入っている大事な内蔵ハードディスク(たいてい/dev/sda)を指定してインストールコマンドを叩いてしまったら……あなたのWindows 10と思い出の写真は、文字通り電子の藻屑と化す。

背筋が凍る瞬間だ。

【確実にUSBメモリを見分ける lsblk コマンド】

ターミナルを開き、以下のコマンドを打ち込んでEnterを押す。

lsblk

すると、現在PCに繋がっているドライブの一覧がツリー状に表示される。

ここで見るべきは「SIZE(容量)」だ。

例えば、以下のように表示されたとしよう。

NAME SIZE TYPE MEMO
sda 238.5G disk 内蔵SSD(触るな危険!)
sdb 29.8G disk USBメモリ(今回のターゲット)

推理ゲームの始まりだ。sda はサイズが「238.5G」となっている。これはどう考えても内蔵のSSD(Windowsが入っている場所)だ。絶対に触ってはいけない。

sdb はサイズが「29.8G」となっている。今回用意した「32GBのUSBメモリ」の実際の認識容量とぴったり一致する!

つまり、今回のあなたのターゲット(USBメモリ)は /dev/sdb であることが確定した。もしUSBを複数挿していたら sdc や sdd になることもある。必ず自分の目で「容量」を見て、ターゲットを指差し呼称で「USBはsdb!ヨシ!」と確認してほしい。

第5章:戦いの舞台を整える(USBメモリのパーティション分割)

ターゲット(例:/dev/sdb)が分かったら、Linux上の「GParted」という魔法のパーティション編集ソフトを立ち上げる。ここで、用意したUSBメモリを「黄金比」で分割していくのだ。

この作業は、新しい家を建てるための土地の区画整理のようなものである。GPartedの右上にあるプルダウンメニューから、先ほど確認したターゲット(/dev/sdb 等)を慎重に選択する。絶対に間違えないように。

そして、以下の構成で順番にパーティションを作成していく。

区画 サイズ フォーマット 役割
第1(sdb1) 512MB fat32 起動プログラム(フラグ: boot, esp)
第2(sdb2) 256MB linux-swap 仮想メモリ空間
第3(sdb3) 残り全部 ext4 ChromeOS本体・アプリ・データ
USBメモリのパーティション分割

GPartedの画面で、緑色のチェックマーク(適用)を押す。これでUSBメモリの区画整理は完了だ。

第6章:ターミナルとの対話。
命を吹き込むインストール呪文

土地の区画整理が終わったら、いよいよChromeOSのインストールである。ターミナルに戻り、第3章で用意したファイル(rammus_recovery.binなど)を置いたフォルダに移動(cdコマンド)しておく。まずは必要な道具(パッケージ)をLinuxに取り寄せる。

sudo apt-get update
sudo apt-get install cgpt pv


次に、先ほど作ったUSBメモリの第3パーティション(ext4の巨大な部屋:/dev/sdb3)を、システムが読み書きできるようにマウント(接続)する。

sudo mkdir -p /mnt/chromeos
sudo mount /dev/sdb3 /mnt/chromeos


(※もし lsblk で確認したUSBが sdc だったら、ここは sudo mount /dev/sdc3 /mnt/chromeos になる。自分の環境に合わせて数字の前のアルファベットを変えること)

そして、これが最大のクライマックス。用意した rammus_recovery.bin とBrunchのインストールスクリプトを使って、ChromeOSのイメージファイルをUSB内に生成する究極の呪文である!

sudo bash chromeos-install.sh -src rammus_recovery.bin -dst /mnt/chromeos/chromeos.img -s 25

ChromeOSのインストール

(※ -s 25 はイメージのサイズを25GBに指定している。32GBのUSBなら第3パーティションが29GBほどあるので、少し余裕を持たせて25〜28GB程度に指定するのがコツだ。)

Enterキーをターンッ!と叩く。画面に進行状況のバー(pvコマンドのおかげで表示される)が現れ、パーセンテージが徐々に上がっていく。この待ち時間がたまらない。コーヒーを淹れ直し、窓の外を眺める。古い機械が新たな命を得ようと熱を帯びて計算を続けるファンの音が、なんとも愛おしい。100%になり、「Successfully installed」的なメッセージが出たら、思わずガッツポーズだ。

第7章:WindowsとChromeOSを繋ぐ架け橋(grub.cfgの設定)

インストール完了時に表示される「ChromeOSを起動するための道順(スクリプト)」である menuentry { ... } から始まるテキストの塊をコピーする。

次に、ファイルマネージャーを開き、USBメモリの第1パーティション(fat32で作った512MBの部屋)を開く。そこに grub.cfg という名前の空のテキストファイルを作成し(あるいは既存のものがあれば開き)、先ほどコピーした menuentry の内容をそっくりそのまま貼り付けて保存するのだ。

これで、USBメモリから起動した際に「ChromeOSを立ち上げるぞ!」という指示が正しく通るようになる。

デュアルブート環境の仕組みはこうだ。

  • 普段通り電源を入れれば、内蔵ハードディスクのWindows 10が立ち上がる。
  • PCの起動時に特定のキー(F2やF12など)を連打し、ブートメニューから「USBメモリ」を選べば、今回作ったChromeOS 145が立ち上がる。

まさに、物理的なスイッチ一つで2つの世界を行き来できる、理想的な環境の完成である。

第8章:奇跡の瞬間と、圧倒的なパフォーマンス

さあ、すべての準備は整った。Linuxをシャットダウンし、祈るような気持ちでPCの電源を入れる。

あ、その前に大事なことを一つ。BIOS(UEFI)の設定画面に入り、「Secure Boot(セキュアブート)」を必ず「Disabled(無効)」にしておくこと。これが有効のままだと、見慣れないOSはセキュリティ違反だと弾かれてしまう。

改めて再起動し、ブートメニューからUSBメモリを選択する。画面が暗転し、数秒の静寂。やがて、画面の中央にスタイリッシュな 「Brunch」 のロゴが浮かび上がる。「おっ、来たか…!?」さらに数秒後、見慣れた、しかしこの古いノートPCの画面に映るはずのない 「Chrome」 のカラフルなロゴが現れた瞬間——私の口から「よしっ!」という声が漏れた。

初期設定画面(Wi-Fiの接続やGoogleアカウントのログイン)を済ませると、美しいデスクトップ画面が広がる。

……速い。圧倒的に速い。Windows 10時代、電源ボタンを押してからブラウザが開いて検索できるようになるまで、優に3分はかかっていたこの老体PCが、なんと数十秒で臨戦態勢に入っている。マウスポインタの動き、ウィンドウの開閉、すべてがヌルヌルと滑らかだ。まるでPCの中身を最新のCPUに入れ替えたかのような錯覚に陥る。これが極限まで無駄を削ぎ落としたChromeOS 145の真の力なのか。

第9章:Androidアプリの鼓動。 新しいシルバーライフの相棒

そして、真の目的である「Google Playストア」を開く。見慣れたスマホと同じアプリストアが、PCの画面に広がっている。試しに「Kindle」アプリをインストールしてみる。数秒でダウンロードが完了し、アプリを開く。完璧だ。大画面で文字を大きくして読む読書体験は、老眼が進んできた目には涙が出るほど優しい。

次に「note」や「YouTube」のアプリ、さらにはちょっとした息抜きの麻雀ゲームアプリまで入れてみる。どれも引っかかることなく、サクサクと動く。ブラウザのタブを10個ほど開きながら、裏でYouTubeの音楽を流し、テキストエディタでブログの原稿を打つ。Windows 10の時はファンが爆音を立てて悲鳴を上げていたこの作業を、ChromeOS 145は涼しい顔でこなしている。

「これだ。私が求めていたのは、このストレスのない環境だ。」

念のため補足しておくと、もし「Androidアプリはあまり使わず、とにかくブラウザでの執筆に専念したい」というストイックな日は、設定から一時的にGoogle Playストアを無効化する裏技もある。これをするとバックグラウンドのプロセスが消え、体感速度がさらに2割ほどアップする。状況に合わせて足し算と引き算ができるのも、この環境の魅力である。

第10章:デュアルブート運用から見えてきた「Windowsからの卒業」

この環境を構築してから数週間が経過した。当初の計画通り、「基本はChromeOS、どうしても必要な時はWindows 10」というデュアルブート運用を続けている。だが、面白いことに気づいた。Windows 10を起動する回数が、日を追うごとに激減しているのだ。

朝起きて、PCを開く。瞬時に起動する ChromeOSでニュースをチェックし、AIツールを使ってブログの構成を練り、サクサクと記事を書き上げる。画像の編集もブラウザ上で完結する。夕方はAndroidアプリ版のKindleで読書を楽しみ、夜はYouTubeを高画質で楽しむ。この一連の流れの中で、Windowsでなければならない理由が、実は一つも見当たらないのである。

「Windows 10のサポート終了」という事態は、当初は絶望的な宣告に思えた。しかし今となっては、肥大化した過去のシステムから私を解放してくれた、素晴らしいキッカケだったとさえ思える。

古いPCは「資産」になる
 

おわりに:本当に「Windowsはもういらない」のかもしれない

*まとめ
かつて、私たちはPCといえばWindows一択だと信じて疑わなかった。OSの起動に数分待たされるのも、作業中に突然「更新プログラムを構成しています(10%)」という画面に切り替わって数十分PCを人質に取られるのも、「そういうものだ」と受け入れてきた。

しかし、技術は進歩し、時代は変わった。ブラウザとクラウドが中心となった現代において、私たちが必要としているのは「重厚長大なシステム」ではなく、「やりたいことにすぐアクセスできる軽快な窓(ブラウザ)」なのだ。

今回、chromeos_16552.53.0_rammus_recovery_stable-channel_RammusMPKeys-v9.bin.zip というたった一つのファイルと、Brunch 145という奇跡の橋渡しのおかげで、サポート切れの烙印を押された古いPCは見は見事に蘇った。しかも、Windows 10とのデュアルブート環境という「いつでも戻れる安心感」を担保した上で、である。

もしあなたが今、Windows 10のサポート終了に怯え、家電量販店で高価なPCのカタログを眺めてため息をついているなら。どうか、その財布の紐を緩める前に、引き出しの中で眠っているUSBメモリを取り出してみてほしい。少しの探求心と、ターミナルにコマンドを打ち込むほんの少しの勇気さえあれば、あなたの愛機は最新のAndroidアプリがサクサク動く、最高の「シルバーライフの相棒」として生まれ変わるはずだ。

四万十のほとりで今日も元気に稼働する私の爆速ChromeOSマシンを見つめながら、私は確信している。本当に、Windowsはもういらないのかもしれない。さあ、次はあなたの番だ。素晴らしいChromeOSライフへの扉は、すでに開かれている。

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